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弥生美術館「高畠華宵展」へ

2008/ 03/ 17
                 
弥生美術館土曜日。夫は朝一とお昼にレッスンあり。前回、娘と科博に行ったときに、改装工事でしばらく閉館していた国立西洋美術館が開館していた。「おお、美術館が開いてるよ、見に行こうか」、と言ったが、娘は「博物館に行くって言ったんだから、博物館」 さようでございますか。でも、ひとちゅわ~ん、次は美術館に行こうねええ~と約束したのだった。
というわけで、美術館じゃー。ただし、西洋美術館じゃなくて弥生美術館へ。
            

携帯の地元情報で、「生誕120周年 高畠華宵展」が開催中と知ったのである。高畠華宵…すごく興味があるわけではないが、娘と行くにはこっちのほうがおもしろいかも。「お姫様の絵を見に行くよ~♪」と言って誘い出す。

弥生美術館には、学生のころに一度行ったきりだ。そのときは、怪奇小説の挿絵展でございました。上野駅で降りて、あんまりきれいではない道をずーっと歩いた気がする。その前に、演劇部の友人のMちゃんと、あのあたりを散策して(「ぴあ」に特集していたのだ)弥生美術館に行き着くはずだったのが、東大の壁の外をうろうろ…結局見つからなかった、ということもあった。
調べてみると、上野駅からは徒歩25分。えええ…そんなに歩いたっけ?! まあ、絵を見に行くのが目的だから、あんまり娘を歩かせるのも…しかも、歩いて楽しい道だったらいいけどちょっとねー。ちょうど上野動物園の向こう側になるようなのだが、あっちの門(両生・爬虫類館のそばにある門だ)は開いてないんだよね。
あとは千代田線根津駅、または南北線東大前駅。それぞれ600mほど。路線情報を見てみたら、東大前で降りる経路のほうが乗車時間が短かったので、それで行くことに。
どうなることやら…えいえいおー!

教室の駐輪場に自転車を置いて、上尾駅に着いたのが9時半すぎ。で、次の電車が9時38分発の特急で、それに乗っちゃった(特急料金は500円)。赤羽で降りて京浜東北線に乗り換え。2駅先の王子で降りる。
王子からは地下鉄…一旦外に出て、路面電車の線路を越えたところに、南北線の駅が。

南北線線ホーム南北線、初めて乗るのだろうか私は。
これ、初めて見た。ホームはガラス張りになっていた。

車内は微妙に席がなく、ドアのところに立ったまま、持ってきたピーターラビットを読む。意地悪なうさぎの話だ。やさしいうさぎからニンジンをとりあげ、ベンチで食べていた悪いうさぎ。そこへ猟師が現れ、最後に残ったものは…。
ぶはははは!
…と、ちょうど読み終わった頃、東大前駅に到着。


東大の横「こっちだよね?! こっちでいいんだよね?!」と内心ドキドキしながら、東大の壁の横を歩いていく(私はあまり方向感覚がない…)。
ほへー、これが東大ですかあ。
交差点のところで曲がるのだが、向こう側も東大。ひゃー、でかいなあ。そして建物が古い! すごいなあ。ほへー。
とりあえず、車がびゅんびゅん通る大きな道路(言問通り)と東大しかないが、機嫌よくスタスタ歩く娘。上着も脱いじゃった。いやあ、天気がよくてよかった。


東大弥生門これが東大の弥生門。はあ、これが…はあ~…。
娘には、日本の大学だったらせいぜい東大ぐらいには行ってほしいですね。


(え?)



弥生美術館はーい、無事に到着。よかったー。
10時49分。まあ、10分強ぐらいで歩けた。よかった。
トップの写真が入口。

HPによると弥生美術館の展覧会活動
「年4回三ヵ月ごとに企画展を行っています。(1~3月/4~6月/7~9月/10~12月)
弥生美術館の1・2階の展示室では、明治末から戦後にかけて活躍した挿絵画家をはじめ、挿絵・雑誌・漫画・付録などの出版美術をテーマに企画展を開催しています。3階展示室は高畠華宵の常設展示室で、3ヶ月ごとにテーマをかえながら、常時50点の華宵作品を公開しています。」

今回は企画展が高畠華宵だから、入ってすぐ1階から華宵であった。
チケットを買って玄関を入ると、弥生美術館が紹介されている雑誌などが置かれているテーブルに、スタンプもあった。娘より小さい男の子が、お父さんと押していた。娘もぺったん。置いてあった鉛筆(たぶんアンケート用)で署名まで…。
さっさと絵を見たかったが娘が動かないので、私はグッズを見ていた。このスペースは、ミュージアムショップでもある。

娘がひと段落し、やっと中へ。1階のテーマは「乙女の部屋」
まずはどどーんと華宵の若かれしころの写真。ハンサムっちゃハンサムかなあ。やっぱりどことなく描く絵に似てるかな。なんていうんだろ、こういう人…優男? とか? そんな感じ。
女性(ていうか、「乙女」かー)の服装についての絵、髪形についての絵、作法についての絵、など、ファッション関連の絵がジャンル別に分けてぎっしり展示されていた。大正ロマンだ、昭和モダンだ。新聞や雑誌に掲載されたものかな? 髪形については、ちょうど「ザンギリ」に変わっていく時代で、それについて起こったある若い女性の悲劇について書かれた、華宵の挿絵つきの新聞(雑誌?)記事が、わざわざ文章がよく見えるようにして展示されていた。今の言葉でいえば、上司にセクハラされたOLの話。君のザンギリ頭が魅力的だからだよ、だと。今だったらどういうところに載るのかなあ。女性週刊誌とかか?
平らに展示されていて、上から見るようになっている(娘の背丈では見えない)真ん中のショーケースにはいろんな読み物がたくさん。雑誌だか新聞だかの悩み相談コーナーで答えたりとかもしてたみたい。「母は着物ではなく洋服を着たらというのですが、私は足が太いんです」 …いやー、時代がわかっておもしろい。

ふと娘が、「アリエルだー!」
便箋用に描かれた絵が並ぶ中で、別に人魚ではないのだが、青っぽい色だった。「これ、海の中だもん」 なるほど。
結局…あんまりじっくり見ずに、上に行ってしまった私。娘はまあうろちょろはしていたが、騒いだりはしていなかったし、慌てなくてもよかったのだが…慌ててしまった。解説もほとんど読まず。うう。

続く。

            
                                  

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