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呉暁「うたとピアノの絵本」
2008/ 01/ 26
そんなわけで呉暁さんの「うたとピアノの絵本」を買って帰った。
この日の夫は歌の会もレッスンもなく、終日休み。娘とすごしていた。そしてこういう日はいつも、私が帰宅するまでには娘の夕食やお風呂をすませておいてくれている。
この日は一悶着あったもんだから、娘はまだお風呂には入っていなかった。それで私が帰宅してまずはお風呂に入り、そのあとに私と夫は、夫madeの晩ごはんを食べることとなった。
おみやげの楽譜贈呈も、お風呂のあとに。お渡しすると、目を輝かせる娘(今のところ、たいてい何を渡してもものすごく喜びます)。
しかも、開いたら歌い出した。
おーやーつ チョコレート♪
天才か?! …なーんて、この楽譜はオールカラーで挿絵つきなんでございます。夫から歌ってもらった歌を、絵も一緒に覚えていたらしい。
これは?と次々とページをめくって聞いてくるので歌ってやると、真似してどんどん歌える。4才にもなると、4小節ぐらいちょろいもんなんだよな。
しかも。
弾いた。
実はうちには、おもちゃのピアノがある。上にも下にも荷物が置かれ、鍵盤はほこりまみれ。要するにほとんど弾かれることがないのだが、私がいろいろ物色して買った、ちゃんとカワイ製のピアノだ。そのピアノで私が両手でガチャガチャ弾いてみたら、娘がいつもの「ひとちゃんが!」で割り込み、指一本で弾いたのだ。偶然だろうけど。
その後、調子に乗って私の真似をさせると、人差し指以外の指でも弾いた。ほほう。じゃあ次はレガートじゃ!
「ピー、ポー、ピー、ポー、じゃなくて、ピーポーピーポーって弾いてみようよ」
「ねーねー、これは~?」
…私の言葉を無視して、次のページをめくる娘。うううむ。いや、別にレッスンするつもりはなかったんだけど。
まあそれにしても、教えれば弾けるっていうか押せるっていうか、できるもんなんだなあと思った。
今のうちにたくさんいろいろ聴かせて歌わせとかにゃあ! コンサートとか聴きにいきたいなあ。お芝居とかミュージカルもいいし。また美術館にも行きたいなあ。そういえば、しばらく動物園に行ってないなあ。
…と妄想がふくらむというか話がそれたところで、夫と私の夕食も終わり、さあ、寝ましょうか。
が、しかし、動かない娘。
最近、寝る前になってうだうだすることが多い。もう遅いのに遊びたいなどと言って、やるべきことをやらないのだ。そこに夫が帰ってきたりするとさらに「遊ぼうよー」度が増加。もう寝る時間だと言うと、「うるさい」とか「なんでいじわる言うの」とか。たたいてくることもある。耳を手でふさいでこちらが言っていることを聞こえないようにすることもある。
すっごいむかつきます。手だけはあげないようにしております。
そりゃ遊びたいんだろうけど、親に向かって「うるさい」だとお?!
実は前日水曜日の寝る前もそんなだった。このときは夫がうまく寝るしたくをしてくれて、私と娘とで寝室に入ることができたのだが、もうこれはどうにかせんとと思い、お説教。
が、娘布団に潜って顔を見せないようにしたり、顔を出しても目をくるくるさせて考えているふりをしたり…なにかを思い出そうとするときに、目をくるくるさせることがあるじゃないですか。あれです。そう、ちゃんと分かってはいるんだよね、状況を。しかし。ぐあー! むかつくなあ、もう!
何度も「ひとちゃん」と呼びかけながら、目が合うようにして、低い声でゆっくり話した。
「今度お父さんやお母さんに向かって『うるさい』って言ったら、お母さんはしゃべらないようにするから。お父さんはお話ししてくれるかもしれないけど、お母さんは話さないよ」
それではよろしくお願いします(覚悟せーや!…いや、私がムキになってはいかん)。
金曜日。
社長の妹さんが亡くなった。社長はまだ40ちょっと過ぎだから、妹さんも40そこそこというところ。まだ子供さんも小さいようだし、本当にお気の毒だ。
そうかあ…。
そんな夜。帰宅して晩ごはんを食べ終わり片付けもすんで、寝るしたくをしなきゃというところで夫が帰ってきた。娘の「遊ぼう」攻撃開始。いつものパターンだ。
もう遅い時間だから眠い→機嫌が悪い、またはハイテンションというのもある。私がちんたらしてるから遅くなってしまって、それはほんと申し訳ない。でも…言いましたね、今。「うるさい」って。
「今、うるさいって言ったから、お母さんしゃべらないよ」
「しゃべらないって言ったんだから、しゃべらないで」
こいつはあああ!
ではお望み通り、約束通り、黙らせていただきます! 開始~!
娘のパジャマを用意したり、自分のしたくをするのに部屋を出る私。実は二人だけのときなら言い合いにもならずに、「パジャマここ置いとくよー。着替えてねー」と言って私は自分のことをしていれば、娘も自分で着替えたりすることも多い。ちゃんと自分でできるのだ。3人そろうと甘えるんだよね。「お母さんがやってよ」「ひとちゃん自分でできないもん」とか言って。それでも私は放置することが多いが、夫はたいていちゃんと最後まで面倒をみてやる。
とはいえこのときは、私が言葉を発しなくなった上に部屋から出ていったのだから、必然的に夫VS娘に。夫よ、すまぬ…。でも私はしゃべらないだけで無視するわけではないのだ。待ってくれ、自分のしたくがすんだら行くから。
洗面所で歯を磨いていたら、娘がわーわー泣き出したのが聞えてきた。やっと私がリビングに戻ったとき、なんとか歯磨が終わり口をゆすいだところだった。が、険悪な雰囲気。
私がしばらく抱っこして、落ち着いたころに降ろし、パジャマを差し出した。もちろん一言も言葉を出さずに。するとおとなしく着替え始め、すんなりベッドに入り、夫に本を読んでもらって、すぐに寝ちゃった。
あらまあ。
実はこの黙り込み作戦、Zoubaさんのお友達から聞いた話だった。その方の子供さんはまだ2才で、娘とはまたちょっと反応が違ったようだったが。娘はなぜ夫が叱るのか、私が黙るのか、ちゃんと分かっているのだ。
こうやって口を閉ざしてみると、いかに普段、余計なことをしゃべりすぎかがよく分かった。「早くしなさい」「ほら、あぶないよ」「汚れるよ」「聞こえてる?」…悪いことは悪いと言わなければいけないけど、必要以上に言えば、言われたほうは逆に反発するものだ。
娘は分かってるんですよね? じゃあそのつもりで私も動かにゃ。
結局この日はそのまま寝てしまったから、娘から「ごめんなさい」は聞かなかったし、話し合いもしなかった。解決しないままだ。でもまあ、今日はもうリセットしてもいいでしょう。
さて、どうなるでしょうか。
コメント
うたとピアノの絵本懐かしいです。大好きなんですよ♪
よく出来てると思いません?
3歳くらいの子がレッスンはじめる時によく使ってましたね~。
3冊で10音しか出てこないですけどね(^^;)
2008-01-31 14:51 Lisa
先生たちは、選ぶのが大変ですね。
2008-02-14 06:20 ますみんみん