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P.D.Q.バッハのCDの続き
2008/ 01/ 24小前菜曲集(S.6)
Little Pickle Book (S.6)
いわゆる芸術(ピッコロ・ピクルス)のためのマヌケ基金についてのアメリカ上院議会
The U.S. senatecommittee on Stupid Funding for the So-called Arts, dill piccolos
演奏はデニス・ジェイムスのシアター・オルガン
「S.6」というのは、「シックリー番号6」ということらしい…。
I Toccat et Fuga Obnoxia
トッカータとむしゃくしゃフーガ
II Chorale Prelude (Ave Maria et Agnus Dei)
コラール前奏曲(アヴェ・マリアと神の子羊)
III Fantasia Sopra "Grulein Maria Mack"
マリア・マック嬢の主題による幻想曲
IV Lullaby and Good Night
子守歌とおねんね
IはもちろんJ.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」。
ラソラー ソファミレドレー
といくところを、
ラソラー ソラシド…
と逆行しております。なんだかスペイン風? それから、「レー ♯ドミソ♭シー」と重ねていくところは、もうめちゃくちゃな不協和音…ひいいい、恐いよう。
またまた「メリーさんの羊」が出てきたり、
ソソミ ソソミ ソソミラソーミ
これは「短気ん律」のほうにも出てきたテーマだったんですが、なんて曲なんでしょうか? すっごくよく聞くメロディーっていうか、ありがちなメロディーっていうか、でも初めて聞いたのかも。
子守歌はブラームスの子守歌。ただし「ミミソー」だけなんだけど。
ところでシアター・オルガンって? 音を聴いたところでは普通のパイプオルガンの感じだけど、途中からヘンな(?)音が。どうも、効果音や打楽器音も出せるっぽい(でもこのCDでは、打楽器も使われているようです)。
無声映画時代、映画館で伴奏に使われていたらしいです。電子オルガン…ですか? そしたらエレクトーンみたいなもんか~と思った。しかし、エレクトーン=ヤマハの商品名で、電子オルガンのこと、と思っていたので、こういうシアター・オルガンとか、あとはハモンドオルガンとか? なんかいろいろあるんですね。
…といっているそばから、次は「蒸気オルガン」でございます。蒸気!
演奏はシックリー教授と、「だれでもかまわないじゃないか」のデイヴィッド・ロビンソン。
サーカス・ソナタ(曲芸奏鳴曲)(S.3変造)
Sonata da Circo (Circus Sonata) (S.3 ring)
I Spiel Vorspiel
お遊び前奏曲
II Entrada Grande
大序曲
III Smokski the Russian Bear
ロシア熊の燻製
IV Toccata Ecdyusiastica
ストリップのトッカータ(お触り)
蒸気オルガン…うわー。日本語解説では「ひなびた『音痴節』」と書かれていた。そう、耳が腐っている私でも分かるぐらい音程がずれていて、苦しい。もうそれだけでお笑いなんだけど。ときどき「ピーッ」とか鳴ってるし。
カリオペ(Steam calliope)というみたいですね。でもって、かなりの音量なんだそうです。マイル単位の先まで聞える、っていうレベル。蒸気船の上で演奏するみたいですよ。
曲はまたまたいろいろ入っているんですが、たとえば「ロシア熊の薫製」は、「主よ、人の望みの喜びよ」のベースに、「ヴォルガの舟歌」が流れております。
で、4曲終わったと思ったら…なんと、蒸気オルガンが爆発!(カリオペのフラストレーション(崩壊))
ドッカーン! ガラガラガッシャーン!
えええええええええ?!?!?!
さて、最後はシックリー教授のオルガン。「ノース・ダコタ、フェイレイのキング組合教会のオルガン」と書かれていますが、本当はカシオのキーボードらしい。↑これって架空の教会?
というわけで、なんだかポコポコピコピコ鳴っている曲もあった。
3つのコラール風超小曲集(S.111)
Three Chorale-Based Piecelets (S.111)
I Chorale "Orally"
コラール「舌技」
II Chorale Prelude on an American Hymn for the Last Sunday Before the Fourth Day of the Seventh Month After New Year's Eve
大晦日後7ヶ月目第4日前の日曜日のためのアメリカ賛美歌によるコラール前奏曲
III Chorale Variations on "In Der Nacht so Hell, der Petrus ist mein Freund"
「ある晴れた夜に:ペテロは我が友」の主題によるコラール変奏曲
1曲目…「オーラ・リー」だ(いつも思うのだけど、「ラブ・ミー・テンダー」と「オーラ・リー」の関係は?)
「Aura Lee」「Orally」…はあ。
3曲目はフランスの「月の光」(ドドドレミーレー ドミレレドー)の変奏曲。そして、最後の和音で、ピッチがぐにょ~~んと。気持ち悪ーい! しかも長っ!
ブラーヴォ!!(ていうか、やめろーって?)
以上。
輸入盤のほうでは、アマゾンで試聴できますよ。
P.D.Q. The Short-Tempered Clavier and Other Dysfunctional Works for Keyboard
いやー、楽しかった楽しかった。
これは1995年の録音で、最新盤となっています。が、もう10年以上も前。今でも「P.D.Q.音楽祭」ってやってるのかな? 見に行ってみたいなあ。最新情報はこちら!↓
The Peter Schickele/P.D.Q. Bach Web Site
えーん、英語だ。
Amazonで見た限りでは、日本盤はもう1枚だけ。しかも在庫なし。輸入盤だったら、安くでたくさん手に入りそうですが、日本語解説なしかあ。げろりろりーん。
とりあえず楽譜もほしいなあ。
ところで娘の反応はというと。とくになにもなかったんですが(いやともいいとも何も)、まずドリルの音にびっくり。そしてカリオペの崩壊でびっくり。私もだけど。英語だから、解説読むまでなぜこんな音がするのか分かんなかったし。
翌日も夫といるときに聞いたようで、そしてその次の日に私と聞いたら、英語の演説がはじまったとたんに恐怖におののいた顔になる。で、崩壊音ではパニックに。
そっかー、そうだよねー。
が、音楽は私が聞きたいのでときどきかけますが、演説のところは飛ばすようにしています。いちど気づかずに英語が始まっちゃって、本気で恐がっていました。きゃわいそう。ごめんねー。
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