fc2ブログ

Article

        

ふと、萩岩睦美…

2008/ 01/ 14
                 
新年会で夫の生徒さんから「おふろだいすき」をいただいて、著者の松岡享子さんを調べているときに、松岡さんが編集したアンデルセン童話の本があることを発見。上尾図書館にあったので、借りてみた。
子どもに語るアンデルセンのお話
子どもに語るアンデルセンのお話・2
            

2005年に銀座の教文館の「子どもの本のみせ ナルニア国」でアンデルセン生誕200周年記念の「お話会」が開かれ、そのとき語られた話が本になったものだそうです。教文館には学生のころ何度か行ったことがあったはずだけど、児童書のフロアーがあるのは知らなんだ。ほんっと、絵本とか興味なかったもんなー。
で、松岡さんをはじめ、そのときの語り手8人の座談会が巻末に収録。2巻の巻末には、「お話について―語る人のために―」という解説つき。というわけで、「語る」というのが目的の本になっているみたいです。イラストはいっさいなし(表紙の切り絵は、アンデルセンが作ったものだそうです!)。だから絵本を見せながら読む読み聞かせとも違うみたいだし、どうも「朗読」じゃなくて、覚えて話しているのではないかと。すごおおおい…。
※夫は娘にやってあげてますけどね。

話はどれも長いです。でもって、日本語で話すとさらに長くなるらしい。そういうことも考えて訳されたものみたい(話が端折られているわけではない)。

[1巻]
一つさやから出た五つのエンドウ豆
おやゆび姫
皇帝の新しい着物(はだかの王さま)
野の白鳥
豆の上に寝たお姫さま
小クラウスと大クラウス
豚飼い王子
天使
うぐいす(ナイチンゲール)

[2巻]
火打箱
おとっつぁんのすることは、いつもいい
コウノトリ
みにくいアヒルの子
まぬけのハンス
マッチ売りの少女
しっかり者のスズの兵隊
人魚姫

けっこう知らないのも多い。
とりあえず、「人魚姫」をちらっと読んでみました。解説によると、「代表作だから収録したが語るには長すぎるので朗読することを前提としている、ゆっくり読むと1時間10分以上かかる」となっています。
『語る(耳で聞く)に向く話の条件は、基本的には、「話が動く=主人公が行動すること」であって、心理描写や、情景描写で立ち止まらないこととされています。しかし、この物語は、全編これ描写といってもいいくらいです。』
でもって、長いし小さい子向けではないから、15歳=人魚が海の上に行くことを許される年齢の子に読むのはどうだろうか、となっていました。15歳かあ。
いやあ、かわいそうなお話でございます。これを「リトル・マーメイド」にしちゃったディズニー…あちゃー。やっちゃったねー。そしてすっかりそれに感化されている娘。しかもCD買っちゃった母。あああ。


ふと。
そういえば泡になってしまう前に、お姉さんたちがナイフを持って現れるんだった。そのナイフは、髪の毛と引き替えに魔女から手に入れたもの。つんつん頭の人魚…思い出した。
わたくし、小、中学生の頃に「りぼん」を毎月、そりゃー楽しみにして買っていたのですが、その中で人魚の話があったんです。萩岩睦美の「パールガーデン」 アンデルセンの人魚姫とは、全然関係ないんだけど、つんつん頭の人魚たちのシーンがあったのだ。ので、思い出したのです。懐かしい~。
思えば「りぼん」を買うようになったきっかけは「ときめきトゥナイト」でした。池野恋。懐かしい! うわあ~。ずいぶん長く続いたんだよね。私が読んでいたのは、蘭世と真壁くんの話でございました。それが終わった頃、「りぼん」への興味も薄れて買わなくなっちゃった。途中、さくらももことか矢沢あいのデビュー(とその前の投稿してたころ)に遭遇したりしたなあ。

というわけで、「ときめきトゥナイト」のために買っていて、当時は萩岩睦美に興味はなかったのですが、ずっと残していた「りぼん」数年分をついに捨てる頃になって、突然「萩岩睦美いい!」と思うようになった。で、たしか萩岩さんの部分だけはずしてとっておいていたと思いますが…(「ときめきトゥナイト」はとっておかなかったし、結局コミックももっていません…)。だから「パールガーデン」もとってあるかなあ。実家かな? どうしたっけ…。でもああいう雑誌はだんだんインクが透けてきちゃうから、見られないかもね。もう…20年前か?! はあ…。
萩岩作品でいちばん印象に残っているのは「マリア」という、連載ではなく単発ものでした。また読みたいなあ。どうも「くるみの森」の1巻に収録されているようです。

萩岩さんの漫画…話はファンタジー系になるのかな。それよりも私は、まんがといえば学園ものとか、ドロドロ歴史もの、恋愛ものとかのほうが好きだけど、でも素敵なお話です。大人の絵本、みたいな感じでしょうか。そしていちばん好きなのは、絵がイギリスっぽいところ!←なんじゃそりゃ。当時、萩岩さん自身の写真を見て「この人はデビッド・ボウイが好きに違いない!」と思ったことがあった。今はどうか知りませんが、あのころはロンドン系のパンキッシュな格好をしておられた(ということで、ロンドンが好きなのかなーって。他の漫画家さんとは、ちょっと雰囲気が違ってました)&なにかの漫画の背景のカレンダーで、1月8日のところに丸がついていた(?)…だったんですよ。でも調べたら、デビッド・シルビアンが好きらしいです。


というわけで、あー懐かしかった。真壁くん、かっこよかったな~。

            
                                  

コメント