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基督教音楽出版の楽譜
2007/ 12/ 22
週末にFAXで注文して、月曜には不在票が入り、火曜の再配達でご対面していたんです。早っ!

06/12/18「うちのクリスマスキャロル」
06/12/12「クリスマスの思い出 高校編」
メール便とかエクスパックでくるのかなと思っていました。ペラペラの楽譜かなと…。が、段ボールに包まれたゆうパックでございました。
立派な楽譜…すごおおおい…! これでクリスマス・キャロルは恐いものなしじゃー!
…かどうかは分かりませんが、高校時代のクリスマス時期に歌った楽譜がだいぶ手に入りました。
買ったのは3冊。
ヘンデル「メサイア」
教会コワイヤ・ブックVol.1
教会コワイヤ・ブックVol.2
すべて木岡英三郎訳詞・編曲。日本語訳がのせられていて、伴奏はピアノ譜(二段譜)になっています。
「メサイア」だったら別に普通に楽譜屋さんにあると思いますが…あえてこれを買ったのは、まあ、高校のときに使わせてもらっていたのと同じだから(あ、でもあのときの「ハレルヤ」はハ長調だったなあ。じゃあ「ハレルヤ」はこれじゃないのかな)。
表紙には「1960年世界的改訂による日本新版」と書かれています。
「Dr.J.S.Coopersmithによる米国Fischer社の世紀の改訂版を追うて、約十年後、昨1959年にWatkins Shawによる英国Novello改訂版が公にされました。それらの顕著な音楽学的攻究は、共に、ほぼ同一共通の高い成果を結んで居るのが見られるもので、この第十四版新改版は精密に両者の業績に追従して居るものであります」
ヘンデルがメサイアを作曲したのが1741年。たった24日間で書き上げたそうな。それから200年以上あとに、こんな新版が出るなんて…こういうことを日々研究している人がいるんだよなー。といっても、それももう50年近く前になるわけですけどね。
そういえば夫の専門は音楽学なので、ときどき学会からハガキが届きます。まさに、いまだにこういうことを研究している人が発表するような場が、定期的に開かれているわけです…。まあ、私だって音大では大昔の曲の勉強していたわけで、クラシック曲のコンサートは学会で研究者が発表するのと同じだもんね。
こうやって何百年も受け継がれているものがあるんだよなあ。ヘンデルってすごいなー。
ちなみに買った楽譜は、初版が昭和28年で、平成18年11月1日発行の64版でございました。買ったのは18年の12月だから、できたて。そんなに買う人がいるのかあ。
「教会コワイヤ・ブック」のほうは、いろんな曲を集めたもの。たとえば、フォーレのレクイエムの「サンクトゥス」なんかも入っています。それから「はじめのノエルを」「ひいらぎかざりて」などのクリスマス曲も。形体として、「合唱」「独・斉唱」などの他に、「合唱ディスカント」「キャロル」ということばもある…(「はじめのノエルを」と「ひいらぎかざりて」は合唱ディスカントとなっています)。
う。ディスカントってなんだっけ。
discant=高音部(楽器)。ソプラノと同義。
…そうですか。キャロルとは?
元来は、踊りのための民謡であったが、宗教的な礼拝の中で歌われて、現在では通常、祝歌、頌歌(しょうか)と訳される賛美歌の一種と考えられている。
だそうです。そうか。学生のときにもっとまじめに勉強しておけばよかったなーと、またまた思ったところで、さて、曲目については基督教音楽出版のHPで見られますから。
教会コワイヤ・ブックVol.1
教会コワイヤ・ブックVol.2
あと「英語賛美歌」「女声聖歌合唱曲集」というのも気になるのですが、曲目が見られないので買い控えております。でも連絡すれば、中身を見せてくれるそうです(スキャンしてあっぷしてくれるんだって!)。
でも「賛美歌」だったり「聖歌」だったり…あれれれれ?
ところで、なんと、私がいちばんすきな「あめにはさかえ」が買った楽譜には入っていないのです! えええええええ…。
実は高校のときに使っていた楽譜の中にも「あめにはさかえ」が残っていなくて。大学の図書館で借りてコピーさせてもらったのは持っているのですが、日本語の訳詞がなく、英語のみ。あれま。
しかし今は便利な世の中になりました。インターネットで、歌詞や楽譜が見られる上に、MIDIまで! こんなページを見つけました。
「SoundPie.com」より「あめにはさかえ」
「カトリック教会の祈りとしらべ」より「あめにはさかえ」
すみません、実際にMIDIは再生はしていないのですが(PCかたまる気がして…)。
「あめにはさかえ(Hark! the Herald Angels Sing)」は、メンデルスゾーンの作曲になります。きれいな曲でございます。賛美歌98番とされていますが、メンデルスゾーンが賛美歌のために作ったわけではなく「祝祭歌(Festgesang)」というカンタータの中に入っている曲であり、のちにウィリアム・H・カミングスというイギリスの人が、賛美歌用に編曲したということでございました。
うわー、メンデルスゾーンってちゃんと聴いたことない。ピアノで弾いたのは「無言歌集」ぐらいです…。
というわけで、まだまだ話は続きそうですが、ひとまず去年買った楽譜のご報告でした。1年間、PCの下、今の私の目の前に置かれていました。ほほほほほほ。
あああ。
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