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「森は生きている」

2007/ 12/ 14
                 
夫がご幼少のみぎりにお聞きになっていたというラジオドラマ「森は生きている」を、夫・父がMDにダビングしてくれました。 NHKのラジオドラマを録ったもののようです。
            

私も昔、NHKFMの「青春アドベンチャー」を、ちょこっと聞いてたことがあったな。連城三紀彦とかやってました。はまるほどはなかったんですが。ステレオだからヘッドホンなんかして聞いてるとほんとリアルで、ドアがギギギ…と開く音でつい振り返っちゃったり。
朝ごはん&晩ごはんのときにはわが家(実家)ではNHKを流していいて、夜の放送では朗読をやっていたと思います。吉屋信子を覚えてます。晩ごはん食べながら吉屋信子…。
「青春アドベンチャー」も朗読も、今でも放送されているんでしょうか?

で、この「森は生きている」
童話の有名どころはわりと一通り知っているつもりでしたが、実はこれはちゃんと知らなかった。
ラジオドラマでは、物語を語っているのはあるおばあちゃん詩人。その老詩人がその昔、祖母から聞いた話として語られます。でも主人公である女の子は、その老詩人の若い頃のようにも思えるのだけど…違うのかな?
大晦日の話なんですね。季節的にも今聞くのにタイムリーだ。そんな強烈に寒い時期に、ままおっかさんに言いつけられて、主人公の娘が森へ薪をとりに行くところからその物語ははじまる。12の月の精が登場し、みるみるうちに森は春になり夏になり…ファーンタスティーック!
で、ハッピーエンドのようですね。このラジオドラマでは、女の子は、12の月の精たちに美しい服や馬車を用意してもらい、「さようなら~」と、うちに帰る…のか? もしかして宮廷詩人とかになるのかな。いや、お城には縛られないような子なんだろうな…。
ちなみにロシアのお話です。ロシアの冬の森なんて、すごいんでしょうねえ。そしてところどころロシア語が出てきて、それがまたいい感じ。ペチカは暖炉ですかね?(雪の降る夜は楽しいペチカ…ですね)。「シューバ」は、コートのこと? 「モロウズの森」ってなんだろう? これは日本語なのか?
これは原作を読む必要がありますね。私の大好きな岩波少年文庫から出ているようです。

「森は生きている」 サムイル・マルシャーク・作、湯浅 芳子・訳

あ、戯曲なんですね。1943年作。そっか。
ラジオドラマのほうも、訳者は湯浅芳子さんとなっていました。セリフと効果音、音楽、歌…「シンデレラ」と同じですね。作曲は林光氏です。たぶんキャストはこちらではないかと思います。
佐藤オリエ、木村俊恵、横森久、三島雅夫、語り:東山千栄子
調べてみると、俳優座の俳優さんたち…でしょうか? 佐藤オリエさんは顔写真と出演作を見て、あー、あの女優さんね~と分かりました。いい声の人ですよね。若い頃はこんな声だったんですねー。さすがプロの女優さんって感じです。他の人もいい声、味もありますが、昔の人って早口。そこがレトロ。林氏の音楽もレトロ…そしてちゃんとロシア風。
1971年1月9日の放送のようです。まだ夫や私が生まれる前でございました。

で、調べてみると、日本での初演は1954年の俳優座らしい。で、1959年からは劇団仲間が引き継ぎ、1900回以上上演している。また1992年に林光氏がオペラ版を完成させて、こんにゃく座が上演しはじめたのが1992年。のようです。
※あ、劇団仲間のブログ発見。→「ケイコバニッキ
 HPはこちら→劇団仲間
※こんにゃく座のHPはこちら→オペラシアターこんにゃく座

劇団仲間とこんにゃく座、どっちの「森は生きている」がいいんだろう?! やっぱり演出なんかで、微妙に違うみたい。 いつか見に行けるといいねー。

ところでわたくし、「森は生きている」と「雪の女王」(これもちゃんとには知らない)がごっちゃになっていました。全然違うってね。
※「雪の女王」はアンデルセンです。
雪…冬…といえば、なんか…ツバメがひどい目にあう話がなかったっけ? 南に渡りそびれて、王子の銅像にこき使われて…。あ、「幸福の王子」かな? オスカー・ワイルドですね。
うわあああ…思い出しただけで涙が。ひどい話だ。ううう。


というわけで、「森は生きている」のMDは、最近の夕食の友となっています。お義父さん、ありがとうございます(-人-)
ただうちのなりきり娘は、物語の世界にとんでっちゃって、お箸が進まないのが困りものでございます…。

            
                                  

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