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続々・恐竜&ベンド生物を見に

2007/ 11/ 08
                 
科学博物館 地下2階というわけで、その3まで引っ張ってしまいましたが、先週日曜日の科学博物館行き。後半戦、地球館地下2階です。古代生物を見ます。
            

さっそくアノマロカリス?! でも小さいなあ…と思ったら、シルル紀のユーリプテリスというウミサソリ。このお方は、仰向けに泳いだらしい…。右はデボン紀のオンドチレ。三葉虫です。どちらも示準化石。

科学博物館 ユーリプテリス科学博物館 オドンチレ


※示準化石=その化石が発見されれば、その地層ができた時代が特定できる、という化石。生きていた期間が短い、広域に生息する、数が多い、という生物の化石。
対する示相化石は、その地層ができたときの環境が分かる化石。例えば珊瑚の化石が見つかれば、そこはかつて暖かくて浅い海だったと分かる、など。


ここで…「~紀」が分からん! ので、調べました。

先カンブリア時代
46億年前 冥王代 地球誕生
40億年前 始生代(太古代) 生命誕生
25億年前 原生代 多細胞生物の出現

5億7000万年前~ 古生代
カンブリア紀
オルドビス紀
シルル紀
デボン紀
石炭紀
ベルム紀

2億5000万年前~ 中生代
三畳紀
ジュラ紀
白亜紀

6500万年前~ 新生代
第三紀
第四紀

というわけで、この46億年の歩みを化石から推測しなきゃいけないってわけで。研究者さんたちって、すごい妄想家…あ、いや、すごい知識と想像力を持ってるわけですよねえ。

科学博物館 微化石こちらは、海底の微化石。これなんか顕微鏡でしか見られないのよね…。この顕微鏡の世界っていうのもなかなか果てしないっていうか、詳しくはこれから勉強しますけど(?)、とりあえず見た目だけでもかなりの迫力。小さいのに。

そしてしばし、マリンスノー映像に見入る(縦長のスクリーンで映されているのです)。


…と、娘がそろそろデロンデロンのデレデレ、ずっと夫に抱っこしてもらったままなんですが、とりあえず先カンブリア時代のお話に突入。
1946年に、オーストラリアのエディアカララという丘で6億年前の生物の化石が発見されて、大騒ぎになったそうな。それまで先カンブリア時代の地層からは、化石は発見されていなかったので。というわけで、これらは「エディアカラ生物群」と呼ばれる。
↓こういうのとか

科学博物館 リップルとストラマトライト左のデコボコはパリンプセスト・リップル(重ね書きのリップル)。リップルというのは、海底の砂の表面に海水の流れによってできた紋様で、それが化石になったものだそうでございます。これがあると、海底面がバクテリアの皮膜で覆われていたことが分かるんだそうです。 カンブリア紀以降には動きまわる生物が現れたから、海底は攪拌されてしまってこれはほとんどなくなってしまったのだそうな。
そして、右に半分ぐらい写っているのがストロマトライトの化石。
初めて光合成を行なった生物、シアノバクテリアは、まだ酸素がなかった当時の地球に酸素をつくりだした。で、シアノバクテリアは生きている過程でストロマトライトという石を作る…のだそうで、つまりストロマトライトがあればそこにはシアノバクテリアがいたということになる。


で、先カンブリア時代末のベンド紀(6.5~5.4億年前)になると、やっと目で見える大きさの生物が誕生。これがエディアカラ生物群の一つ、ベンド生物でございます。

科学博物館 ディッキンソニアこれがベンド生物(の化石)! ディッキンソニアです。今日の目玉はこれでございました。会えた~!(いや、前にも会っているはずなのだが)
植物なのか、動物なのか…いや、今存在しているいかなる生物とも関係のない生物なんだそうです。長いもので1m以上もあったそうだけど、厚さは1cm以下…。そして体の中は空洞で、体液がつまっているという単純構造。見た目は洗濯板? 草履? キッチンマット?
この時代には捕食者というのがおらず、まさに海中は楽園だったらしい。博物館で流れていたビデオでは(たぶんNHK特集の「生命」)オレンジ色のペラペラな洗濯板が、くねくねと海中を動いておりました。

それからベンド生物でもう一つ有名なのが、鳥の羽のようなチャルニオディスクス。根元が丸くなっていて、それが海底にくっついているということで、葉っぱが生えているようにも見えますが…植物でも動物でもないのであった。そしてこれはこのまま進化するのではなくて、絶滅し、カンブリア紀には「カンブリアの爆発」(無脊椎動物の爆発的な進化)が起こる。
なんなの? ベンド生物…。ぷにぷにしてたのかなあ、なんて。不思議だわー…。


そしてカンブリア紀へ。アノマロカリス!…のはずだったんですが、ゆっくり見ている余裕がなく、うーん、見たような見てないような…。また今度ですな。
とりあえず、カンブリア紀にはほとんどの無脊椎動物が出現。ヘンな形の生物が生まれて進化しては消え…という試行錯誤を繰り返す。

三葉虫の模型と記念撮影。
うう、気持ち悪い。
科学博物館 三葉虫

うようよいます。
科学博物館 三葉虫いろいろ


科学博物館 三葉虫の這い跡、休み跡こちらは三葉虫の生痕化石。三葉虫そのものではなく、三葉虫が動いた跡の化石です。這い跡と休み跡。

ううう、気持ち悪いっすー。
彼らも古生代のうちに絶滅。そっか、ダンゴムシやゴキブリになるわけじゃないのね!


科学博物館 ???そろそろお魚も誕生。
兜をかぶっているような魚…板皮魚類というものだと思いますが、図鑑で見て「なんじゃこりゃー」と思ったものでした。でかい。こんなに大きいとは。
名前は…


と、タイムオーバーで~す。はい、帰りましょう。
駅まで娘はほとんど夫の抱っこで。電車でちょろっと寝ました。博物館の化石は、娘にはちと退屈かもしれませんな。おつきあいいただきありがとう。
読んでくださった方もありがとう。

            
                                  

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