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恐竜&ベンド生物を見に
2007/ 11/ 06しかしなんと、夫がフリー! えええ?! では車でしか行けない榎本牧場にするかという話が出て、夫がホームページを見たりして調べていたのですが(おもしろいんですよ。見てみて!→榎本牧場)、でもやっぱり科学博物館に行きたい気も…。ねえ、ひとちゃん、きのうは博物館行きたいって言ってたよねえ…
「あ、牧場はたくさんうんちが落ちてるよ~」
このような不用意な発言をしてしまった私。上野動物園のこども動物園で、羊やヤギのフンに恐れおののいていたのを思い出したので、つい…。榎本牧場は近くてよかったんですけどね。市内です。
「博物館がいい~」
はい、決まりー。
車で行くか電車で行くか最後の最後まで迷い、結局電車で。ちょうど特急が来たので、それに乗った。プラス500円。湘南新宿ラインのグリーン車よりよっぽど安くて、しかも早い。
※というわけでトップの写真は乗っているときの図。「ファニちゃんと同じ」お団子にしてみました。
車内では図書館で借りた「小学館の図鑑NEO 大むかしの生物」を見たりしておりました。重いのに夫のバッグに入れて持ってこさせちゃった。
今回の目的は、恐竜のお部屋をちゃんと見ること、それからベンド生物!
ご存知ですか? ベンド生物。三葉虫がうようよしていた頃より前にいたと思われる、謎の生物。図書館で借りたこの図鑑で発見し、夫がこれにはまったのです。気になって気になって夜も眠れないという…(いや、そこまではないか)。
私は子供の頃、図鑑で三葉虫を見てあの姿に不快感を覚え、そのページを開くことは二度となかった、というクチですが、もちろん最近は興味が出てきましたよ。興味、というか正視できるようになった、というか。ですが前回(07/10/14「続・恐竜を見に」)は「さあ、三葉虫だー!」というところでタイムオーバーとなりましたので、続きを見たいものです。そうすればベンド生物も見られますです。
あっという間に到着。まだ10時過ぎ。
今回、夫も年間フリーパスを作りました。いやー、1000円ですからね!(通常は一回600円) これはすごい。お得です。
さて、入場して…あ、そうだ、シアター360見たら?と、夫を置いて私と娘だけ先に地球館へ(私もそのうちちゃんと見たいもんだが)。
さっそく地下二階へいく。あらまー、人がまだほとんどいません。…と、外へ出てしまう娘。あれ~? 恐くなっちゃったかな? だいたい博物館の中って、なんで薄暗いんだ? 展示物の保存のため?
なんとか中に入りましたが、上には行かないようにしようねと言う。前回、上に昇って足形を踏んだタイミングでフロア内の照明が落ちたもんだから、それを怖がっているようです。うーむ…。とりあえずデイノニクス・アンティルロプスの串刺し…これは回転するようになっています(ああ、回って違う角度からの姿を撮ればよかった)。
解説ビデオでは、骨ではなくお肉が付いている状態のデイノニクス動いている様子が見られる。ハンティングシーンがなかなかすごいです…。彼は3mぐらいですので恐竜としては大きいほうではないわけですが、自分よりも大きな獲物をしとめるのです。3人がかりでよってたかって、ジャンプしてこの鋭いカギヅメのある脚でケリを入れておりました…というか、グサグサ刺してる状態ですね…。まるで集団リンチでございます。ううう。はあ~…。骨格から見てこんだけ激しく動き回っていたんだから、これは温血動物でないと無理、ということでジョン・オスローム博士という人が恐竜温血説をとなえたそうです(博物館の解説ビデオも、オスローム博士がしゃべています)。
というわけでデイノニクスは、恐竜温血説、それから鳥類の恐竜起源説のもとになった重要な恐竜なんだそうでございます。
※ん? 温血動物ってなんだったっけ?
温血動物=恒温動物。周りの温度に左右されることなく、一定の体温を保てる動物。人間がそうですね。
冷血動物=変温動物。周りの温度により、体温が変化する動物。鳥類と哺乳類以外。だからイグちゃんは日なたぼっこしてるんですね…。
…と、また娘が、もう見ないと外に出てしまった。あららら。ちと刺激が強いかなー。
ほどなくシアター360を見てきた夫が現れる。今回は、前半は私が見たものと同じだと思いますが、後半は恐竜ではなくて地殻の話だったらしい。マントルがどうとか。地味だったと…。前半はおもしろかった、そしてやはりあれは娘は怖がるだろうと言っておりました。
※ちなみに娘は家で、「恐竜のプラネタリウムはじまりまーす」などと言って、ティラノサウルスとトリケラトプスのフィギュアを使って、戦いシーンの再現をします…。いつもトリケラが勝つんですが。やっぱりかなりの刺激だったようだ。ごめんねー。で、夫登場で「抱っこ~」となり、そのまままた中に入った。おかげで私は前よりよく見られたけど…。
というわけで、入ってすぐの骸骨。なーんでこんな格好しとるんじゃーとずっと思っていましたが、これって横にいるバンビラプトルと同じポーズをとらせて比べてるのね。やっと分かりました。夫に言ったら、
「そうだよ」
「えっ? いつから知ってたの?」
「最初見たとき」
なあにいいいいい?! だったら教えてくれよ~…。
で、このバンビラプトルが紀元前8000万年に死亡→1993年9月に発見、3日間かけて発掘。クリーニング開始→12月にクリーニング完了→1999年4月に国立科学博物館に展示…となるんだそうです。こんな小さくても、えらい時間がかかるもんなんですねえ。というわけで、さきほどの鳥類恐竜起源説。
へレラサウルス(写真左)などの肉食恐竜の手首は、骨の構造からして上下に動くようになっているけれど、デイノニクスや、ヴェロキラプトル(写真右。うちの恐竜ボックスにいます)の手首は、上下だけでなく左右に動くそうです。それって鳥の手(翼)と同じなんだそうだ。
そういうわけで、恐竜は鳥に進化した=今も生きている。と考える学者さんがたくさんいるんだそうでございます。羽毛も見つかっているそうだし。今回持ってきた図鑑のデイノニクスなんか、フサフサで、まるでアニメなんかで見るようなドードーのようであった。
そのお隣は、巨大なアパトサウルス。しっぽがどこまでも続く…。全長18mでございます(ちなみに小さい恐竜として展示してあったのが、ハチドリ…恐竜=鳥と考えるとこうなるのだと)。
で、アパトサウルスの足元に、同じ竜脚類の頭蓋骨が2つ。左のがアパトサウルスより大きなアルゼンチノサウルス。右がアパトサウルスより小さなカマラサウルス。
奥の十字架のようなものは、アルゼンチノサウルスの脊髄骨です。でかい! これに比べたら、頭は本当に小さいんだなあ。
ちなみに、アルゼンチノサウルスという恐竜は、図鑑などでは見たことがありませんでした。たぶん。アパトより大きいのか…。
アルゼンチノサウルスの骨は、部分部分でしか発見されていないようです。で、それらから推定するに、全長35~45mだったのではないかと。史上最大ということでございます。
大きい!といえばブロントサウルス…は、全長25mだそうです。でもって、ジュラ紀のアパトとブロントがいなくなったあと、白亜紀後期にアルゼンチノサウルスは登場したようです。
なんか長くなっちゃったから、続きは次回に…。おまけ。
このフロアの奥にあるアンモナイトの化石。触るとこんなふうに模型が浮き出てきて、足がワサワサ動きます…。
娘はアンモナイトの真似をしているのではなくて、偶然目をつぶってしまいました。
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