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恐竜本を借りてみました
2007/ 10/ 10私が子どものころ、うちには2種類の図鑑とチャイクロがありましたが、生物関係はほっっっとんど見てなかったなあ。虫なんてもってのほか。1度ぐらいは開いたかしら? 好きなのはほんとによく見てたんだけど。
木曜日の帰りにちょっと本屋さんに寄りまして、子ども用の図鑑を見てきました。娘のためではなくて、自分が見るのにちょうどよいと思いまして…ははははは。ほんと、なかなかよさげです。そして高い! 1冊2000~4000円ぐらいだったかな。全巻そろえたら、どうなっちゃうんでしょう…(うちにはそれがあったんだよなあ。父ちゃん、母ちゃん、ありがとう。偏った使い方してごめんなさい)。
ネットでも、図鑑はありますよね。でもやっぱり本だよねえ~。
買うのはまだもうちょっと待つことにしまして(いつか買えるように、お金を貯める&物色しておこう…)とりあえず図書館だ!
ということで行ってまいりましたので、借りた本のご紹介でございます。
「巨大生物図鑑」デイビッド・ピーターズ
「この本は、生命の歴史がはじまってから今日まで、地球上の陸・海・空に生息した巨大な動物たちを紹介した図鑑である」
というわけで、恐竜限定ではないんですが。表紙(トップの写真)は、ティラノサウルスとスピノサウルス。そして各ページに、このジョギングする男女が並べて描かれているので、大きさが比較できます(水に住む生物の場合は、ちゃんと水着姿です)。「全イラスト実物の1/22.5に完全縮尺」ですって。リアルできれいなイラストだし、とにかく大迫力! ところどころ、見開きでは足りなくて、更に折り込んであるページを開いて見るようになっているものもあります。シロナガスクジラはそれでも入りきれない…7ページ分です。ひゃ~!
うちのフィギュアたちは縮尺がめちゃくちゃなので、これはありがたい。ただし、大きいどうぶつだけだけど。
あと、「分類別・対軽蔑・生息環境別」にグループわけしているそうなんですが、そうなると今もいるのと絶滅したのが一緒に描かれていたりします。ゾウとナウマンゾウとか。裏表紙は地上オオナマケモノとドエディクルス(アルマジロに似ている)…こんな大きいナマケモノとアルマジロがいるの?!と思ったら、どちらも今はいない動物でした。このへんが混乱しちゃうけど。
なかなか楽しい。後ろに、進化系統図もついております。
4000円もするけど、でも持っていてもいいかも…どうしようかなあ…と思っていましたが、もう絶版なのかな? Amazonのマーケットプレイスで6770円より! しくしくしく…。ちなみに1987年初版です。
「ビジュアル博物館 恐竜」デビッド・ノーマン、アンジェラ・ミルナー著 リリーフ・システムズ訳
同朋舎出版の、「ビジュアル博物館」の12巻です。恐竜のの骨や歯、足跡などの実物大写真もあり。骨の一つが、大人の人間の背丈以上もある図があって、恐竜=でかいというのが改めて分かりました。地上で最大のブラキオサウルスは体長22m。4階建てビル相当。でも最近(20年前ぐらい?)ブラキオサウルスの2倍ぐらいあったのではないかという、スーパーサウルスとかウルトラサウルスとかいう恐竜の骨が発掘されたらしい(夫はこの特集番組かなにかをテレビで見たことがあるそうです)。
とかいって、おんどりぐらいの大きさのもいたり(コンプソグナトゥス)。うちにフィギュアもあるプロトケラトプスは、体調2m足らず、体高は大きめの犬ぐらいだったそうです。で、その卵が孵化している図があって…ということは、ほんとに赤ちゃんは小さいんだなあ。かわいいなあ。プロトケラトプスは=「最初の角を持った顔」という意味で、後期の角竜類、トリケラトプスは9m! 大きく進化していったんですね。
私がショックを受けましたのは、「翼竜は、恐竜と同じ時代に生きていた空を飛ぶ爬虫類だが、恐竜ではない。空を飛べる恐竜はいなかった」「恐竜たちは(他にも多くの爬虫類が海を泳いだり空を飛んだりしていたが)陸の上だけで生活していた」
ということは、プテラノドンは? ケツァルコアトルスも違うの?(←やっと名前を覚えたのに) 両者とも、索引にも出ておりません。ががーん。
ウィキペディアのケツァルコアトルスを見たら、
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 鳥頸上目 Ornithodira
目 : 翼竜目 Pterosauria
亜目 : 翼指竜亜目 Pterodactyloidea
科 : アズダルコ科Azhdarchidae
属 : ケツァルコアトルスQuetzalcoatlus
ちなみに恐竜と言えばティラノサウルスってことで
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱
Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
目 : 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : テタヌラ下目 Tetanurae
なし : コエルロサウルス類Coelurosauria
科 : ティラノサウルス科Tyrannosauridae
属 : ティラノサウルス属Tyrannosaurus
種 : rex
ど、どうなんでしょ…。とにかく翼竜は恐竜じゃないって。そして水に住むのも(魚竜っていううんでしょうか?)。
そういえば科学博物館の日本館で見たフタバスズキリュウは、恐竜じゃないと書かれていた。
フタバスズキリュウ
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
上目 : 鰭竜類 Sauropterygia
目 : 首長竜目 Plesiosauria
上科 : プレシオサウルス上科Plesiosauroidea
科 : エラスモサウルス科Elasmosauridae
属 : フタバスズキリュウ属Futabasaurus
種 : フタバスズキリュウF. suzukii
ちなみにぞうさん。
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: ゾウ目(長鼻目)Proboscidea
上科: ゾウ上科 Elephantoidea
科: ゾウ科 Elephantidae
属: アフリカゾウ属 Loxodonta
アジアゾウ属 Elephas
ナウマンゾウ属 Paleoloxodon(絶滅)
マンモス属 Mammuthus(絶滅)
うーむ、表にして比べたいところですが…さっぱりわかりません。
それから夫がショックを受けていた(?)のが、ブロントサウルスという恐竜がいなくなっちゃったこと。私も名前ぐらい聞いたことあります。4つ足で立って、首としっぽが長くて頭が小さい、あの恐竜。
「竜脚類の恐竜のアパトサウルスは、かつてブロントサウルスと呼ばれていた。アパトサウルスのほぼ完全な骨格が掘り出されたときに、頭蓋骨だけが発見されなかった。この動物を復元するときに、別の竜脚類カマラサウルスの化石が混じり込んでしまい、その結果、アパトサウルスは短く丸い頭蓋骨をした形で博物館に展示されてしまった。近年になってようやく本来の頭蓋骨が発見されて、ディプロドクスの頭蓋骨ときわめて似たものであったことが明らかになった」
ところで、この「ビジュアル博物館 恐竜」は1992年第1刷発行となっていましたが、もう絶版になっているみたい? シリーズとしては、全88巻のようです。昔、「音楽」とか見たかなあ、という記憶があります。これからもお世話になることでしょう…図書館で。
「恐竜の時代 ― ドラマチックな写真記録」ジェーン・バートン、ドゥーガル・ディクソン著, ミノス翻訳センター訳
動物の写真集です。骨じゃなくてイラストでもなくて、写真です! いったいどんな方法で撮ったのかは分かりませんが…なんでしょう、フィギュアとジオラマ? かなあ? シルエットになっているのもけっこうあり。いくつかは、上の「ビジュアル博物館 恐竜」でも使われていました。
頭には、大陸の移動の話や、動植物の進化、強雨流についての復元や研究の話も載っている。写真ごとにその恐竜についての解説もあり。
と、なかなかよいと思うのですが、なんだろー、あんまり読む気になれなくて。写真がちっちゃいからかなあ。もともと大きい本ではない(A4サイズ?)。せめてページいっぱいに載せればいいのに、小さいのだ。「巨大生物図鑑」のほうが、よっぽどインパクトあるんだよなあ。背景があって雰囲気出てるのかもしれないけど、やっぱり小さいからいまいち「ドラマチック」って感じがしない。残念。大きいと不都合があるんでしょうか?
夫が言うには、黄色がよくないと。各ページ、解説と写真が黄色で囲ってあるのです。なるほどー。
ちなみにAmazonでは、400円からのと11088円からのと2つあった(もとは2800円)。なにが違うんだ? 1984年初版です。でも400円なら買ってもいいかも…ちょっと古いけど…。
とりあえず3冊ご紹介でした。
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