fc2ブログ

Article

        

「おりこうバーニィ」「ぼくのくれよん」「うらしまたろう」

2007/ 10/ 04
                 
「おりこうバーニィ 」 ソニヤ・ボウガエバ、 ふかさわ えいすけ最近、図書館で借りた本3冊をご紹介。上尾駅前分館で娘の目に留まり、連れてこられた本たちです。
まずは
「おりこうバーニィ 」 ソニヤ・ボウガエバ作, ふかさわ えいすけ訳
            

「外国の漫画」って感じの、さらさらと描いたような、でもデッサンのしっかりした絵がナイスです。
バーニィとは、犬の名前。白くてコロコロしていて長い顔でかわいい~。彼のご主人様は休日になると車の整備に出かける。バーニィはそれについていくのだけれど、いつも叱られてばかり。
工具を渡そうとすると「バーニィ、余計なことするなよ!」
犬仲間のほうへ行こうとすると「バーニィ、すぐ戻ってきなさい!」
おとなしくすわっていると「バーニィ、道の真ん中で寝るんじゃない!」

…何をやっても逆手に取られ、読んでいるこちらも本当にバーニィがかわいそうに思えてくる。だって犬なんだからさあ、しかたないじゃないの。自分の勝手な都合で子供を叱る親の図にも見えてきて…。

そして夜。「早く入りなさい!」
最後の最後まで叱られっぱなし。がしかし、バーニィは家には入らなかったようだ。

「ねえ、パパ」
「うん?」
「バーニィはどこにいるの?」
「そうねえ…」

どうしたんだろう? そして次のページをめくると…

ぶはははは! 笑けました。ぜひお読みになってみてください。
ところで作者のソニヤ・ボウガエバさんは、ロシアの人です。1975年生まれ! アニメーターの経験もあるらしい。新しい絵本なんですね。
それから、これは「そうえんしゃ 世界のえほん5」となっていました。
そうえんしゃ(草炎社)
あ、「大草原の小さな家」シリーズがある~(私が読んだのは講談社と岩波だったと思いますが)。ポプラ社の系列のようです。ポプラ社様には、子どものころずいぶんお世話になったものでございます。なつかしー。


「ぼくのくれよん」長新太「ぼくのくれよん」長 新太
長さんの絵本はよく見かけますよね。なんだか王道すぎて、ちゃんと読んだことがありませんでした。初めての一冊になります。

ゴロンゴロンと現れたクレヨン。実は猫ほどもある大きさなのだ。
そこへ、長い鼻がにゅーっ…そう、これはぞうさんのクレヨンだったのでございます。ビュービューと描きまくるぞうさん。青を塗れば、カエルが池だと思い込んで飛び込み、赤を塗れば火事だと思われ動物たちが逃げ出し、黄色を塗ればバナナと勘違いされ、動物たちは大騒ぎ。
ぞうはライオンに叱られてしまった。(このお説教されている図がすごくかわいい!)

そういえば、三原色を使ったんですね! 今頃気づきました。

しかしライオンにお説教されても、まだ描きたらないぞうさんが描いたものは…


長新太さんは、もう亡くなっているんですね(1927年9月24日~2005年6月25日。9/24生まれがここにもいた!)。
ずっと大人の本の挿絵を描く人だと思っていた。なんとなく。…のような記憶が。でも、絵本もたくさん出てるし、あれ~??と混乱していたのですが、もともと漫画で出発した人なんですね。ナンセンス漫画。
うおー、漫画の方が読みたいぞ! さっそく図書館の蔵書チェックだ!
…362件も出てきてしまいました。ああ、灰谷健次郎の「兎の目」描いてたんだ~。そうかそうか。今江祥智ともよく組んでいたみたい。それで覚えてたのかなあ、私。
それにしてもたくさんありすぎます。図書館に行って、探しましょう…。



「うらしまたろう」時田 史郎、秋野 不矩うらしまたろう」時田 史郎、秋野 不矩
そういえばうちに日本の昔話の本ってないのですが、娘は保育園で読み聞かせてもらっているみたいです。もしくはビデオ…「ぼうや~よい子だねんねしな」と歌っておりますので(ううううううむ)。

とりあえず、「うらしまたろう」は作品展でもありましたし(9/29「作品展&池袋へ」
あとは、「おむすびころりん、すってんてん」じゃなくて、「すっとんとん」か。えーと、これは「おむすびころりん」って題名ですね。それも知っているみたいです。最近は「鶴の恩返し」も?
ああ、それからお盆のころからやたら言ってるんですが、両手をあげて
「おっかあ! うめ~!」
なんなのかと思ったら「金太郎」らしい。あつあつのおにぎりをふうふうしながら食べる…というシチュエーションのようです。絵本というよりビデオっぽい気がしますが…(うううううううむ)。
桃太郎も絵に描いたりしていましたねえ(6/9「娘の絵」 7/20「娘の絵、ブロック、パズル」)。


で、この「うらしまたろう」はたまたま見つけたので。
どちらかというと文章が長めで、大人っぽいです。絵も幻想的。おとひめもかわいい顔ではありませんが、日本の古典ものらしい雰囲気がいいです。
娘よ、ほんものを味わえ!(アニメじゃなくて)


まあそんなわけで、日本の古典ものに進出してみようかなともくろんでおります。
ああ、私が小さい頃に読んでいた日本や世界の童話全集、あれがあったらなあ。私や母はわりとなんでもとっておくほうですが、その童話全集や、幼稚園で毎月配られていた「こどものとも」の絵本は人にゆずってしまったのだった。あああ。

            
                                  

コメント