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東京国立科学博物館へ

2007/ 09/ 27
                 
9/24秋分の日、娘といっしょに上野の国立科学博物館に行ってきた。
この日、夫は普通に仕事。前週の敬老の日を休みにしたので、今週はお仕事でございます。日・月曜の連休が増えちゃって、ピアノの先生はちと困っちゃいますね~。
            

夫が出かけ、さあ、私たちも早く行かなきゃ…とバタバタ準備する私。やっと家を出たのに、あああああ、携帯忘れた~!! ショックー!!
というわけで、今回は写真がございません。ううううう。

10:40ぐらいの電車に乗れて、赤羽からすわれて(たった10分だけど…)11:00すぎに上野に到着。科学博物館へ。
娘は元気に歩いておりました。おお。実は鼻水も咳も出ていて、しょっちゅう鼻をかんだりしていましたが、まあ、元気。抱っこ~もなく。

そして科学博物館に着く。特別展「インカ・マヤ・アステカ展」のすでに「ただいまの待ち時間15分」の看板を横目に見て、常設展の入口へ…と、機関車や、フクロウの地球(というのか?)に「きゃ~っ」と駆け寄る娘。元気でございます。あらまあ。

前回、初めて行ったときはとりあえず地球館をぱ~っと見ていったのですが、とても全部ちゃんとには見きれなかった。今度行くときは、いくつかのフロアーだけじっくりと…と思い、今回は「恐竜を見る」と娘と言っておりました。が、そうだ、日本館をまだ見ていないではないですか。よーし、日本館だ、日本館。
とりあえず一番上へ…エレベーターで3階に向かう。
こちらはまだ新しい地球館(2004年オープン)と違って、1930年(昭和5年)に完成したという由緒ある建物でございます。改修工事は今年の4月したばかりなんだけどね。そんなわけできれいはきれいですが、ルネサンス様式のレトロなデザイン。でもって、真ん中が吹き抜けになっており、各フロア、吹き抜けの両側に細長いお部屋がある状態です。飛行機みたいになってるらしい。飛行機は、建てられた当時の科学技術の象徴だったということです。
地球館のようにだだっ広くなくて、国立博物館と似てるかも。


で、まず3階。南翼「日本列島の素顔」
「四季の変化に恵まれ、季節風と海流の影響を強く受ける日本列島。ここでは地殻変動と火山活動も活発です。その複雑な自然環境は、多様な生き物たちを育んできました。日本列島の豊かな自然の姿を紹介します」(パンフレットより)

入ると、「日本列島を囲む豊かな海」ということで、真ん中のガラスケースに海の生物が展示されています。カニとかタコとか…それを見たとたん娘が、あ~!っと駆け寄って大喜び。あらま。ヒトデを見て「海のお星様、ひとちゃんも描けるよ~」などと。
上から下へ、海の深度が上がっていくように展示されていました。下の方は訳わからん生き物…タコって書いてあるけど、細い足があんまりないようなのとか…。ビデオも流れていたので、ホンモノも見られる。ううう、海洋生物って、私の中ではどっちかというと虫に近くて苦手。魚はさばけるけど…。
なまこが踊っている姿も、ビデオで流れておりました。娘が真似しておりました。

頭上には、サメ。

※こういう展示物は、一部をのぞいてちゃんとホンモノらしいですね。剥製。

壁のガラスケースには「南北に長い日本列島の自然」ということで、今度は虫や花が、こけとかキノコとか。
南の方の蝶はでかかった…ひええ…。映像もついていて、いやあ、なんだかアマゾン風。ここいらと全然違う。日本は縦長でございます。
反対側の壁は「変動する日本列島」…地核関係。きれいな図があり、娘に「これなに~?」と聞かれてこたえられず。「プレートともぐりこみ」だそうだけど、それってなんですか? ううう。

はじっこに、かつおの輪切りがあった。初がつお(上りがつお)と戻りがつお(下りがつお)の違いの図です。

…ここでわたくし、パンフレットをもらってくるのを忘れたことに気づきました。1Fまで取りに戻る…。娘よ、すまん。

戻ってから、「変動する日本列島」の続き。別の小さな部屋になるのですが、日本の鉱石と、日本に落ちてきた隕石がずら~っと展示されている。ひゃ~…。そとの通路には、大きいものが、ガラスのケースなしに。これって…触っていいんだよね? 
しかし、石…興味ない…。学校で習ったよねえ。玄武岩とか(これしか思い出せん!)。そういえば、誕生石とか占い系に興味ある人は詳しいんだろうなあ。ストーンパワーとか。私でも誕生石ぐらいは知ってるし。

3階北翼「日本列島の生い立ち」
「数多くの生き物たちが繁栄と絶滅を繰り返してきた日本列島。地層に刻み込まれた生き物たちの痕跡は、この列島が成立するまでのダイナミックな変動の歴史を物語ってくれます。」(パンフレットより)
日本館のメイン(かな?)フタバスズキリュウがドドーンと、ぶら下がっております。首長~い! 娘が、大きいからと少々恐がっておりましたが。でもピー助だよ!(←ドラえもん) これって恐竜じゃないんですね。
奥にはアンモナイトがうじゃうじゃ…。直径が1メートルぐらいありそうなもの(パキデスモセラス)は、触れるようになっていた(触っていいんですよね?!)。それから、貝や植物の化石も。昔の日本ってこんなだったのねえって、いつの昔じゃ~。
雑木林に巨大巻き貝がうようよいる図があった。太古の巻貝ピカリアの生態を再現したものだそうです。あとで知ったのですがこれは動いていたらしい! なんかおもしろかったので、しばらく見ていたんですけど。全然気づかんかった…。

2階南翼「生き物たちの日本列島」
「約170年前から続く氷期と間氷期の繰りかえしの中で、大陸から日本列島に移り住んだ生き物たちが、日本列島の複雑な自然環境に適応しつつ独自の分化を遂げた様子を紹介します。」(パンフレットより)
入るなり…ヒグマの巨大なお尻! というわけで、中央に熊、鹿、猪などの剥製が。入口すぐに、日本は他の国に比べて哺乳類の種類が多いとかなんとかいう図が…あー、でもそういうことじゃなかったのかも。なかなか解説を読む余裕がないのです。時間がない。もう今日は見るだけー…。
奥からはセミの声が…。セミの標本(羽をひろげた状態で、パッと見セミっぽくなかった)と一緒に、セミの声を聞けるようになっていた。東京と奄美のツクツクボウシの聞き比べができました。違うんですねえ。奄美はのんびりだった。
クワガタ虫の頭を大きくしたものが、ずらっと並んでいた。娘に「これなに~?」と聞かれ、「○○ノコギリクワガタ」
「こっちは~?」
「××ノコギリクワガタ」
「こっちは~?」
「△△ノコギリクワガタ」
…全部ノコギリクワガタでございました(○や×には、なにか入ります。なにか…虫は興味ないから覚えてないし、覚えようとも思わない…)。
最後は、気候にあわせて変身する動物。白い野ウサギと茶色い野ウサギ、など。

2階北翼「日本人と自然」
「約4万年前、私たちの祖先は、森と海の恵みにあふれた日本列島を見出しました。この豊かな自然の中で今日の日本人が形成された過程と、自然との関わりの歴史を紹介します。」(パンフレットより)
人間のお部屋です。入ってすぐ、日本の人口の移り変わりの図があったのですが、ゆっくりみておられず…たくさん骸骨があったので、娘がそっちを気にしちゃって。少々恐がっておりました。そりゃそうでしょうけど。
大昔の日本人の骸骨と、そのころの生活の様子を再現したジオラマが、最古のものから縄文→弥生→現代と、展示されておりました。
「昔は藁のおうちに住んでたんだよ」
「三匹のこぶた~?」
そうですね…。

大きな壺。あれですね、埋葬用の壺。
「プーさんのはちみつ~?」
こんだけ巨大だったら、プーさんもうれしかろ。

ミイラ発見! 江戸時代の女性らしい。髪が長くて…ひええええ。娘に気づかれないように、さっさと通りすぎた。誰だったんだろう…。
真ん中には、骨ではなく人間の姿で、古代から現代までの日本人が。蝋人形? とても精巧です。
「昔の人は、裸ん坊だったんだよ~」
と、娘に解説(うう、この程度…情けんなか…)。そして常に一緒にいるのが犬。そうなんですねえ。
実は後ろをふり返ると犬の剥製があったんですが、ハチ公がいた! …と気づいたのは、後からです…。ハチ公の剥製があったようです。あと、南極のジロも。全然気づかんかった…。

それから、外来の危険な生物も。(南翼のほうだったかな?) これが、セアカゴケグモですかあ…! 一時騒がれていましたが、どうなったんでしょう? ツチグモに、サソリ。えーん、恐いよう~~~!


1階南翼「自然をみる技」
「移り変わる季節と多様な自然の中で培われた細やかな観察眼と、日々の生活の中で育まれた独創性。自然をみる技を通じて、日本人の科学と技術に関わる活動の跡をたどります。」(パンフレットより)
もうお昼を過ぎて、娘が「レストラン行こうよ~」と騒ぎ出しましたが、最後の部屋だ! 行っちゃえ!
自然を観察する機械のお部屋。まずは望遠鏡がドドーン!(トロートン天体望遠鏡)
そして娘が「あっ、地球だ~!」
ぶぶー、残念でした、天球儀です。「お星様だよ」
触れるものもありまして、娘も興味深く(?)グルグル回しておりました。
そして地震計。時計。顕微鏡。


はい、終了~!
さ、お昼お昼! …が。持ち込みOK&サンドイッチやお弁当が売られているラウンジは、すでに満席。そりゃそうだよな…。レストランにも行ってみました(途中、インカ・マヤ・アステカ展の順番待ちの列がずら~っと…。みなさん、行くなら早くがいいですよ~)。が、当然満席。あああ、これは分かっていることだったのに。前回の反省なし…。
外で食べればいいんでしょうけど、私はミュージアムショップに行きたい! ここで食事して、もし余裕があれば地球館の恐竜だけ見たい!…と思ってさ。
うううむ、どうしよう、と、とりあえず出口に向かおうとしましたらば。
「シアター360」があと5分で見られる! これ行こう! 上映は8分程度なんです。

シアター360
360度、映像が映し出されるものです。上映内容が時折変るようで(月がわり?)この日は恐竜のお話。中に入ると…球体に橋が渡されている状態。その橋にみんなずらっと並ぶ。足元もガラスで、下まで見えます。
始まった。とたんに、「あっち行こう~!」と出口をさす娘。恐がっております。グランドキャニオンのような谷の間を進み、滝にもぐりこみ…と、迫力のある映像(飛んでるみた~い!)。前半は現在の地球の様子で、いつも上映されるものじゃないかな? そして10秒ほど真っ暗になり、今度は恐竜のお話。おお、ティラノサウルスがトリケラトプスに襲いかかっています!! 泣叫ぶ娘…。
足元まで映像なのでそりゃ恐いんですが、私が思うに、娘は音を恐がっているのではないかと。目をつぶっても、音は入ってきちゃいますからねえ…そして、こういうところはけっこうな音量ですから。娘が泣いていても、私が「大丈夫大丈夫!」と言っても、おそらくかき消されていたと思う。
はあ…かわいそうな娘…ごめんねえ。私はもちろんおもしろかったけど、やはりあまり楽しんではいられませんでした。今度は夫と交代で見よう。


さて。
携帯を忘れたことでかなり動揺していた私。博物館にはICカードなるものがあったではないですか。各展示物の端末で履歴を書き込めて、もらった番号を使って、家のPCでサイトにアクセスすると、情報が見られるのです。あーしまった。借りればよかった。
次回の注意点→お昼ごはんとICカードね。それとシアター360は、娘は禁止ってことで。


お昼ごはん&おみやげ編へ続く。


前回の科学博物館行き記事
4/30「東京国立科学博物館へ」
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