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ハエくん/しゃっくりがいこつ

2007/ 08/ 31
                 
グスティ著 木坂涼訳「ハエくん」おもしろい絵本を借りました。まずは
「ハエくん」 グスティ著 木坂涼訳

日曜日、フレスコカフェに行く前に、駅前分館で見つけた。
            

ハエ???

さっそくお昼寝前に読んでみまして。
中表紙には、大量のハエ…と言っても黒丸に羽がちょんちょんとついてるだけなんですが。
昔、雑誌の投稿かなにかで聞いた話を思い出した。エジプトのマーケットに並ぶ、ぶどうパン。「わあ、おいしそう」と手をのばしたら、レーズンはブブブと飛び去った…。

ハエって害虫ですよね。ばい菌を運ぶんですっけ? 調べる気にもなれませんが…。
ハエが好きな人なんているんだかという感じですが(いたらごめんなさい)このハエくんは大きな丸い目、小さな歯が見えている口、なんてかわゆいのでございましょう。しかも

「まちにまったひが やってきました。ハエくんは きょう およぎにいくんです。」

ベッドでのびをするハエくん。
バッグには日焼け止めクリームに、ビーチマット、ビーチボール。準備も完璧。そしてついに水に飛び込み、歌うハエくん。

「せおよぎをして、どんちゃか うかれおどって、なんてしあわせなハエでしょう。」

水に浮かぶビーチボールに乗って、片手に日焼け止めクリームの瓶、片手にバッグを持ち、浮かれ踊るハエくん
そしてどんちゃかのところで、娘が「どんちゃか、どんちゃか」と、なんだかかっこい振り付けで踊った。あらま。

ところがこのあと、ハエくんに不幸が訪れるのです…。


ここから先を書いてしまうとネタばらしになってしまうので書きませんが、そのネタが分かると、なぜ主人公がカブトムシではなくハエなのかがわかります。いやー、レディーが読む本ではありませんな。おほほほほほ。
でも話もおもしろかったし、絵も元気でユーモアがあって楽しい。
そっか~、やつらはどんちゃか浮かれ踊ったりしてるんだな。これでちょっとはハエがかわいく見え……ないけどねえ。

こちらはメキシコの絵本だそうです。作者のグスティは、アルゼンチン生まれ、バルセロナ在住。原題は「LA MOSCA」だって。

ところで、ハエくんが使ってる日焼け止めクリームは、ラリー・ブラザーズってメーカーの?
奥付に「“ラリー・ブラザーズ”の日焼け止めクリームは『ハエくん』を応援しています」と書かれており、ハエくんの絵がついたラベルが貼られている瓶の絵が。ラリー・ブラザーズ…なんだろう? 私は聞いたこともありませんが。「RALLI BROTHERS」で調べたら「ラリ商会」というのが出てきましたけど。『イギリス系海外銀行進出以前のイラン金融史 アミーノッザルブとラリ商会』という本があるらしい。関係ないですかね。
余談でございました。



しゃっくりがいこつさてもう一冊。
AMAZONで「ハエくん」のページを見ていて、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のところにありましたので、またまた借りてみました。上尾の図書館にはなかったので、豊島で。「しゃっくりがいこつ」
マージェリー・カイラー作 S.D.シンドラー絵 黒宮純子訳


しゃっくりは横隔膜の痙攣で起こるんだから、ガイコツがしゃっくりするわけないっつーの! なんですが、しゃっくりしてます。
こちらもはじめはお目ざまのシーンから。「やすらかにねむりたまえ」と書かれ、コウモリの模様のあるベッド。サイドテーブルの足には、ヘビの彫刻(でも、「バムとケロ」のしましまみたいなヘビだけど…)。壁の穴からはネズミ。そんなところも、娘にはウケていた。最初は夫が読み聞かせたのですが、私への報告はまず「コウモリがいるんだよ~!」であった。
バックは黒だし、いくら眉(なんてあるのか?)を八の字にしてヒックヒック言ってても、骸骨は骸骨。恐くないのかな? 
お目覚めのあと、シャワーをあびる骸骨。しゃっくりのいきおいで、石鹸をつるっと飛ばしてしまう。歯を磨くと、あごが外れる。「美骨つやし」スプレーで骨のお手入れをしていると、肩がはずれる。…ん? 骨だけだったら、はじめっからはずれてるか。それにこの骸骨さんのキャラクター自体が、こんななのかもね…バナナの皮があったら絶対すべってるだろうな。
ヒックヒック言いながら、ハロウィーンのカボチャを彫り(ぐちゃぐちゃだ)、落ち葉かきをし、友達のオバケとキャッチボールをする。(つまり、普通の生活をしている…)
オバケくんのアドバイスでいろいろやってみますが、どれも効果なし。表紙でも鼻をつまんで水を飲んでいますが、水は流れ落ちるばかり。ぶぶ。オバケくんが怖い顔をしたり、「わあっ!」と驚かしてもだめ。そして、ついにオバケくんがとった最終手段とは……?!

結末から言うと、しゃっくりも魔物の一つではないかと。骸骨もおびえるしゃっくりの恐怖…。ほら、あなたの後ろにも…。


ところで、こんなのを見つけました。

gooランキング しゃっくりの止め方ランキング
1位 息を止める
2位 水を一気飲みする
3位 人に脅かしてもらう
4位 コップに半分ほど水を入れて、手前から飲むのでなく、向こう側から飲む
5位 背中を叩いてもらう
6位 下を向いて水を飲む
7位 十字に組んだ割箸をコップの上に乗せ、四分割されたそれぞれの部分から水を順に飲む
8位 「紫色」とはっきり言う
9位 上を向いて口を開けて水を飲む
10位 おちょこでレモンの汁(原液)を一気飲みする

骸骨くんは、「息を止める」「砂糖を食べる」「指で目玉を押さえる」「逆立ちして水を飲む」なんてことをしていました。すべてオバケくんのアドバイス。(これらを骸骨がやったらどうなるか、想像してみてください! ぶははははは!)
私は4位の方法で止めます。これは以前会社にいた、なるなるさんに教えてもらったのですが、効きますよ~。
8位のはなんだろう、一体…。でも、しゃっくりしてる人に「ナスの色は?」って聞いてあげると治るって。それと同じですね。質問形式がいいらしいです。一人の時は自問自答で。あと「豆腐は何からできている?」も。「だいず~~~」と伸ばし気味に言うといいらしい。不思議…。

ちなみに歌の先生である夫・母は、さすがプロ、横隔膜をコントロールするという方法で止められるようです。これが本当に正しい止め方ですね…。


というわけで笑える絵本×2冊でございました。

            
                                  

コメント

私のしゃっくりの止め方ですが、「おまじないを唱える」です。

しゃっくりは「イタズラをすると出る」と誰かから云われ(それが誰だったのか、いつ云われたのか、全然覚えていないのですが)
「ごめんなさい、今日はイタズラしないでいい子にしてます」と三回唱えると止まる、というものです。
一息で三回唱えなくてはいけないので、結果的には「息を止める」と「他のことに集中する」ことで止めているのではないかと思うのですが…

問題は、誰に聞いても「イタズラするとしゃっくりが出る」なんて知らない、と云われてしまうことで…ホントに誰に教わったのか、謎です。そもそも私、そんなにイタズラしてなのかなぁ?
ちょこっと調べた程度ですが、「いい子にしてます」ははじめて聞きました!
こんどやってみようっと。
あ。でも、実際に声に出して言わないといけないんですよね…。