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国語事件殺人辞典
2006/ 04/ 11
まあ、この程度の文章しか書けないぐらいのレベルですので、こんな話をするのはお恥ずかしいかぎりでございますが…。
とりあえず聞こえてくる言葉に、耳がピクピクッ。
電話の締めで「私、○○が賜りました」…いや、「承りました」だから。漢字は「受け賜る」じゃないですよ~。
「御社様」「ご名義人様」…そこまで「様」つけるもんなのかなー?
いいオトナなんだから「ら抜き」とか「い抜き」とか「よろしかったでしょうか」はやめましょうよ~。
文書で「有難う御座居ました」…うーむ。ほら、漢語より大和ことばを使いましょうっていうし…(ちょっと違う?)。
英語話せないのにカタカナ語が多い、素人にやたらと専門用語を使う…オヤジ度高し?!
そうそう、「お名前頂戴できますか」「お電話番号頂けますか」は間違っているのだそうです。モノじゃないんだからって(言うとしたら「お聞かせ頂けますか」「お教え願えますか」てな具合いですね)。
という感じで。
でも、私なんかそれ以前の問題。「あのー」「えーと」の連発、しどろもどろで何話してるのか自分でも分かんなくなるもの~。恥ずかしや…。
それに、電話秘書代行は言葉遣いよりも状況判断や聞き取りの正確さ、そして真心(?)が優先かなと思いますし、営業サイドは契約とるのが目的だし、まあ、うちは言葉のお勉強の会社ではないので。
でも変な言い方して先方に「ぷぷっ」て笑われたらいやじゃないですか~。
ただいま新人研修進行中なため、ちょっと思いをはせて(?)みました。
接遇用語を勉強するためにビジネス書を読むのは必須でしょうけれど、正しい日本語、状況にあった言葉という方向で学びたければ、小説を読むのも効果的では?(特にうちはほんっとにいろんな業種の電話を取りますもんですけん)。
井上ひさしさんなんかどうでしょう?
先日「国語元年」の文庫を読みました。三編の戯曲がおさめられており、どれも言葉がテーマのもの。
井上さんの意図するところを私はつかんでいないのかもしれませんが、自分なりに学び&楽しませていただきました。
…ていうか、実はセリフの一つが笑けたから、ここに書きたかっただけなの~。長い前置きでした。てへっ
三編のうちの、『国語事件殺人辞典』より…
正しい日本語を救う旅に出かけた主人公が、駅に到着。
「下り小国行きはお隣の中郡駅を三分遅れで発車しております」
と駅アナウンス。すると…
「お急ぎのところ誠に恐縮ですがそのまましらばくれてお待ちください」
ん?
「この列車は通勤通学列車で大変に混み合っております。お乗りになりましたら、車内ではおたがいに席をゆずり合いましょう」
たたみかけるように…
「なお、さきほどのNHKのニュースによりますと、第三次世界大戦は雨のため中止になりました」
そして…
「ながらくおまたせいたしました。一番ホームに下り小国行きが入ってまいります。拍手でおだてておむかえください」
ぶぶぶ。
いい! ほんとにこんなこと言ってくれないかあ、JRさん…
と、本日のテーマが分からなくなってきたところで、おしまい。
よろしくどうぞ~!昨晩の読み聞かせ 「よるくまクリスマスのまえのよる」酒井駒子
よるくま、ちょ~かわいい~! やばくない? これ~。
コメント
『国語事件殺人辞典』笑える!しらばくれてって・・・(笑)
2006-04-12 00:23 おじゃこ
このセリフ、いいでしょ~? なんだかんだ言って、今回はこれを書いておきたかっただけなの。結局はお笑いに走ってしまうのであった…。
2006-04-12 05:12 ますみんみん
井上ひさし、昔、ずいぶん読んだなぁ。
『偽原始人』『吉里吉里人』なんかが印象的。
4月からフルタイムで働き始め、テンテコマイです。
娘ちゃんの画像も見たよ。大きくなってますますパパ似ねん。
またね~ん。
2006-04-12 20:35 かんたま
お嬢さんにも生まれたてのとき以来。ちっちゃいうちにたくさん会いたかったのに~。
そして彼は小学生?! 時の流れるのは早いのう…。
で、そう、私は「私家版日本語文法」を借してもらったんだよ。もっと軽いの(?)にしてたらあのあと続いたのに(^_^;)
2006-04-13 05:24 ますみんみん