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西邨まゆみ「小さなキッチンの大きな宇宙」

2007/ 06/ 15
                 
玄米あずきごはん娘は玄米に飽きたというかいやになったというか…白いごはんと黄色いごはんどっちがいい? と聞くと、白いごはんという。
結局、玄米は2回しか炊いてないんだけど。2回目のとき、小豆を入れたのだ。どうもそれがいまいちだったらしい。
            

おいしかったけどねえ。なんて、こんなことうちの母が聞いたら笑っちゃうだろうな。私は豆類が嫌いだった。粉っぽさが苦手…だから、大豆や枝豆は好きなんだけど。お赤飯は、それほど豆率は多くないから気にならないけど、昔はもち米のイガイガ感(?)がだめだった。
今でもグリンピースは苦手でわざわざ豆ごはんを作ろうとも食べようとも思わないし、空豆もやだなあ。でもその他はおいしく食べられます。自分で炊事をすると、いろいろ食べられるようになるから不思議。それどころかなぜか、お豆が気になるようになったのでございます。
たしか…アメ横で時間つぶししているときにお豆屋さんを見つけたのがはじまりかも? お豆の量り売りなんて、そういえば見たことなかったもの~。たくさん種類があって、それを好きな量買えるっていうのが楽しかったのかも。なんだかわくわくしてしまった。アメ横なんてそんなお店ばっかりですが、生ものは買いにくいし、お菓子は買いすぎてもよくないし、そうなると乾燥豆は都合がよいのです。重いけど。
その後再び、今度は大きなトートバッグを持って買い出しに行った。


が、今回の小豆玄米ごはんは、また別のものがきっかけでございます。
それは「マクロビオティック」というもの。皆様、ご存じでしょうか?

ウィキペディアより↓
マクロビオティック (Macrobiotic) は、マクロ+ビオ+ティック(テクニック)の合成語で食事療法のこと。自然界の生物(動物・植物)はそれ自体が完全なものであるという観点から、偏りのないバランスの良い食生活を達成するために、基本的に食物を丸ごと摂ることが推奨される(玄米や全粒粉のパン、野菜・果物を皮ごと食べること、小魚など丸ごと食べられるものを積極的に摂ることなど)。「マクロビオティックス」「マクロバイオティック」「マクロバイオティックス」「マクロ」「マクロビ」「正食」「玄米菜食」「穀物菜食」などとも呼ばれる。」

でもってこのマクロビオティックを知ったきっかけは、娘が通っていた病院の薬局で読んだ「日経ヘルス」でした。マクロビオティックというより、その料理をする西邨(にしむら)まゆみさんという人を知った。彼女はあのマドンナの専属シェフなのです。
へ~! マドンナのおつき料理人って、日本人なのかあ! マドンナってどんなもの食べてるんだろう? と思って、西邨さんの本を図書館で借りて読んでみました。

「小さなキッチンの大きな宇宙」西邨 まゆみ
西邨さんは愛知の島で旅館を営むおうちの末っ子。高校時代はソフトボールに明け暮れ、短大には行ったもののフヌケ状態…ライブハウスに入りびたる毎日。そこで出会ったヒッピー文化、そしてだんな様の影響を受けて菜食主義なんかに興味を持つようになり、ある日通っていた自然食品店のご主人にボストン行きをすすめられる。ボストンには久司インスティテュートという、マクロビオティックの学校があるのだ。
で、そのだんな様というのはアメリカの大学に留学していたので、はじめは遠距離新婚生活だったり。ボストンに行ってからも波瀾万丈の人生…それがつづられています。
行き当たりばったりともとれるけど、でも、これがいいかも!と思いたったらすぐ行動に移すところがすごい。マクロビオティックの力なのかあ。
かどうかは分かりませんが、そういうわけでマクロビオティックというより西邨さんの自叙伝なんだけど、それでもマクロの発祥やら定義やらが載っています。

で、この本によると、マクロ標準食というものは

50~60% 全粒穀物(玄米、雑穀、パン、そば、パスタ)
25~30% 野菜
10~15% 豆、海草
5~10% スープ
運動量や体調によって加えるもの 魚介類、季節の果物、ナッツ

魚以外の動物性たんぱく質は人間の体に消化吸収されにくく、体に老廃物を残しやすいと考えられる。たんぱく質は、豆類、海草、ナッツなど植物性のものからとる方がよい。そして、その食物のすべてを食べる。野菜だったら皮まで。だからお米は玄米なんですね。

ただ、巻末にちょこっとついていたレシピを見て、実はあまり心が動かなかった私。見た目が洋食風だからかなあ。「粗食のすすめ」のレシピを見たときは、「おおおお! これだ! やっぱりこれだよねえ!」と感激したものでしたが。
マクロ標準食といわれる素材は、まさに日本の昔の食事そのまんま…「粗食のすすめ」とも似てますよね。日本人だったら、おばあちゃんやお母さんの味に「戻ろう」という感覚だと思いますが、欧米人だったらまったくガラッと切り替えなきゃなんない。それで、こんなおしゃれなフランス料理みたいに工夫してるのかなあと思った。
だから巻末レシピはあんまり参考にはならなかったけど、まあ、おまけのようなものなんで、レシピ集はまた別の本で読むとして。

あと、ちょこっとメモ書きしてみました↓

食べ方
1)よくかむ
2)食べすぎない
3)就寝前3時間は食べない

実践するには…
1)朝、昼、晩、標準食を食べ、
2)ナッツや果物、時には魚介類を必要に応じて加え、
3)お肉や乳製品、砂糖を避け、
4)どうしても甘いものが食べたいときは米飴や麦芽糖、メープルシロップなどで甘味をつけたおやつを食べる。

そして最後に、マクロビオティックでいう「本当の健康」というものが書かれていました。
1)疲れないこと(疲れを感じてもすぐに回復できること)
2)適度な要求を持つこと
3)よく眠ること(長時間ではなく、深く短く)
4)よい記憶力を持つこと
5)腹を立てないこと
6)朗らかで、機敏であること
7)感謝の気持ちを持つこと

なるほどねえ。

巻末についていたおすすめサイト
①クシ・インスティテュート www.macrobiotics.org
英語です…。

クシ・インスティテュート・オブ・ジャパンはこちら→http://www.kijapan.jp/

②www.anew.co.jp/cook.html
おお、アニューではないですか。実はうちの教室のとなりの、自然食品屋さんです。毎日前を通っておりますが、まだ入ったことはなく。だって高そうなんだもーん。でもなんかおもしろいものがあるかも。


あ。私が書いたこと、ここに載ってる…
イギリス生活情報週刊誌 英国ニュースダイジェスト 2007年1月 西邨まゆみさんインタビュー


こんな私の会社でのお昼ごはんは、ファミマのパスタに、メゾンカイザーのパン、サブウェイ、そしてなんとマクドナルド! はははははは!
目指せ、玄米おにぎり持参。

            
                                  

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