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クリスマスの思い出 高校編
2006/ 12/ 12
電車に乗ると、学校の十字架が見えます。校歌はブラームス作曲です!…って、もちろんブラームスが先で、あとから歌詞がつけられたんですが。「のだめカンタービレ」でR★Sオーケストラが演奏したあの曲です。
4分の3は中学から通っていて、私は高校から入ったクチ。公立に落ちたんです…ううう。外国人のシスターもいたり、英語が優秀な学校なので、英語が勉強したくて来る人も多かった。そして私は英語は苦手教科…もちろん体育ほどではないけど。そうそう、入試のときに、英語のクロスワードパズルが出てきたときは、おったまげましただ。
というわけで、本来行きたかった学校に行けなくて来た、そしてそういえば女子校だ…どうなるんだろう…と入学時期は不安になったものでした。が、周りはけっこうオトナな人が多く、快適な学園生活でございました。やっぱり人間関係がよくないと大変だよね…。私は子どもっぽいので、皆様には大変お気遣いいただきました(-人-)
勉強はボロボロでしたが…父ちゃん、母ちゃん、ごめん。
そしてやっぱり、カトリックの学校ということで、それまでには体験したことのなかったものがいっぱい! 教科の中に「倫理宗教」というのがあるのも特別ですし(内職タイムだったけど…)なにより行事が全然ちがう。
バザー(7月)
マリア祭(5月)
学園祭(9月)
体育祭(9月)
修養会(11月)
クリスマス合唱コンクール(12月)
クリスマスページェント(12月)
どこの学校でも校内合唱コンクールはたいてい行なわれると思いますが、うちは課題曲、自由曲ともクリスマスキャロルなのです。あと、ヘンデルの「メサイア」の中の曲だったり。
「メサイア」の「And the glory of the Lord」なんかは一番人気で、音大の声楽科進学予定者がいるとか、合唱部員がいるようなクラスがこれを歌えば、優勝確実ってところでございました。ちょっとはっきりと覚えてないんだけど…高3のときが、そういう力のあるクラスだったのよ、たしか。でも「And the glory of the Lord」は1年生にとられて、シューベルトの「神をたたえる歌」を歌った。で、優勝しました。
そして、中学、高校、それぞれで優勝したクラスは、クリスマスページェントのキャンドルサービスのときに、もう一度歌えます。
で、このクリスマスページェント。
体育館(講堂っていううんだったっけ??)の舞台には、本物のモミの木がかざられます。キャンドルサービスに始まり、メインはキリストの生誕劇、そして最後は全校でハレルヤを大合唱。
で、その劇なんですが、タブローと言っていました。
タブローとは。
もとは絵画技法のことで、カンバスや板絵やキャンバス画のこと、そして完成作品を指す言葉でもあるらしい。つまり、デッサンの逆。
で、昔、ほとんどの人が文字を読めなかったころ、今の紙芝居のようにして聖書の内容を表現したのが「タブロー」のようです。で、時がたつにつれて現在の舞台形式になったらしい。
うちの学校でやっていたタブローは、天地創造の部分と、受胎告知、御降誕まで。
お芝居と言っても、舞台に出る人はセリフがなく、動きもあまりありません。朗読をする人が別にいます。で、この人たちは各クラスから俳優・朗読者1人ずつ、自薦・他薦・投票などで選ばれた人たち。3人の王様とか、大天使とかは衣装がすごくて、なかなか目立ちます。マリア&ヨゼフはちょっと演技も入る? あ、イエス様は赤ちゃんのお人形です…。
衣装や舞台セットはかなり本格的で、これは先生方の作。その時期になると男の先生が、ギコギコ、トンカン作ってくれるのです。
で、音は朗読だけではなく、まずCDの音楽。天地創造はドビュッシーの「海」だったな。グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」の「聖霊の踊り」も流れてた気がします。どちらも好きな曲なので、なんとなく覚えています…。
で、受胎告知のあたりからは、ピアノと聖歌隊と合唱部の歌になります。私は聖歌隊に入っていたので、これに参加していました。
ちなみにピアニストは2年交代で、私の学年は弾かない代でした。
というわけで、久々に楽譜を引っぱり出してきました~。高3のときに使ったものです(高3の12月でしたが、出ました)。トップの写真はその表紙。クリスマスページェントのプログラムと同じもので、毎年美術部の人(?)がデザインしていたんだったと思います。
けっこう宝物です。3年間出たから3冊あるはずですが、これしか見あたらない…。たしか、3年目のときは、それまでと1、2曲変わったのですが…。
ひさしくまちにし
アヴェ・マリア(グレゴリオ聖歌)
アヴェ・マリア(アルデガルト)
アヴェ・マリア(長峰孝)
ああベツレヘムよ
GLORIA in EXCELSIS DEO(モーツァルト)
みたりのきみは
いざうたえ
きよしこの夜(グルーバー)
ともよよろこべや
Glory to God in the highest!(ペルゴレージ)
おまけ曲?
神の御子はこよいしも
はじめのノエルを
荒野のはてに
けっこう有名な曲ばかりですが、それまではクリスマスといえば「赤鼻のトナカイ」とかあのあたり(アメリカ系?)のしか知りませんでした。
というわけで、「みたりのきみは」「ともよよろこべや」それから、合唱コンクールで使われていた曲でトラディショナルなものは、ぜひこれからも覚えていたいです。で、楽譜が宝物なのですが、全部持っているわけではないし…。
「ともよよろこべや」の楽譜を見ると、No.59と書かれている。曲集かなにか? 訳詞のところには「木岡英三郎」とある。
というわけで、調べました。ありました! たぶんこれだ。
基督教音楽出版
木岡英三郎は1895年生まれ1982年没のオルガニスト。で、この出版社は彼が翻訳したキリスト教音楽の楽譜の販売をしているそうです。
ここの「メサイア」と「教会コワイヤブック」の第一集、第二集が、使ってた楽譜だわ~。きっと。NEW!になってるけど。
目次も載っていて、字体が同じだ。うん、これに違いない。
早急に入手すべし!
買ったらまたご報告します。昨晩の読み聞かせ「ワンダーブック11月号」
コメント
いい感じ。月が動くのがいいです!(笑)
何回も試しちゃったよ!
息子の幼稚園がキリスト教なんだー。
やはりマリア様の劇をやるらしい。マリア様役は
毎年大人気で取り合いになるとか・・・。
どんな感じなのか今から楽しみです。
2006-12-12 13:52 おじゃこ
女の子の親じゃなくてよかったね(^_^;)
2006-12-13 01:00 ますみんみん
懐かしいですな~・・・
そういえば、わたし、高校3年の時のページェントは大学入試日と重なり欠席しました。高3の時だけできるキャンドルサービスやってないんです。ちと、さびしい。
2006-12-14 17:17 キモト☆ミカ
クリスマスになると…
キャンドルサービス、そっか、出られなかったんだっけ(;.;)
2006-12-16 05:45 ますみんみん
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2012-12-10 15:03
2012-12-10 18:56 ますみんみん