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かようびのよる/ちいさなくれよん

2006/ 11/ 17
                 
デヴィッド・ウィーズナー「かようびのよる」シュールなカエル絵本があるというので、図書館で予約。借りました。
かようびのよる」デヴィッド・ウィーズナー
            

リアル系の絵。
昔「ショート・カッツ」という映画を見ましたが、なんかそれを思い出した(あれは同時刻のいろんな人の話だったけど。群像劇っていうんでしょうか)。
「かようび、よる8時ごろ…」
って文のせいかな。単純にアメリカの話だからかしら…。

文字はこれと、同じように時刻を説明するものが3つだけ(ちゃんと「訳者」がいる…)。あとはずっと大量のカエルが飛んでいる絵です。跳んでいるのではなく、飛んでいるのです。蓮の葉っぱに乗ってわーっと。
みんなが寝静まっている住宅地の屋根を越え、電線に止まるカラスをすりぬけ…

わあ…私も飛んでみたいなあ…

夜中の話なので全体的に青っぽい色、そしてカエルの緑が。水彩絵の具? インクかな? きれいです。カエルの表情もかわゆい。
娘は干してあったシーツをマントにしているカエルを見て、「見てこれ~!」と笑っておりました。

しかし、カエルが飛ぶとは…?
元の所か別の所か分かりませんが、夜明けに田んぼに飛び込んで、夜間飛行はおしまい。
そして、一週間後、今度は別の動物が…。

というお話でした。カエルが飛ぶんだったら、「マグノリア」? あれは「降る」か。かわいそうだったし…。
字が少ないせいかもしれませんが、なかなか想像力をかきたてられる本でございました。
でも、カエルに、青っぽい画面に…もしかして、どちらかというと男の子のほうがウケるかもしれません。


もう1冊、借りている絵本

篠塚かをり、安井淡「ちいさなくれよん」「ちいさなくれよん」篠塚かをり・文 新井淡・絵

会社にいたYさん(元保育士さん)から教えてもらった絵本です。泣いちゃいますー。図書館でも見つけたので借りて、再びしんみりしました。

もういらないと、幼稚園の男の子にごみ箱にポイされた黄色いクレヨンが、「ぼく、まだかけますよ」と外にとびだしていく。色あせた靴のひよこ柄、捨てられる寸前のおもちゃの黄色い車を塗り、道端の石に「きれいないろでいいなあ」と言われ、黄色く塗ってあげるクレヨンちゃん。
ずっと歩いていたから途中で汗もかいてきて、「少し休もう」と横になるところでは、私はなんだか命があと少しのような予感がして、悲しくなってしまいます。
そして、最後、小さく小さくなったクレヨンが夜空を見上げ「あのお星様は消えそうだなあ。よし、ぼくが塗ってあげよう」と、星空に向かってとんでいったのでございました…

ううううう。
思い出しただけで泣いちまうぜ。

ものを大切にしよう、というメッセージもこめられていて、娘がこれを読んでそう思ってくれればうれしいし、人のためになにかをするということも感じてくれるとうれしい。でも、そんなことよりも、とにかく自分が先に泣いてしまいます…。すごいなあ、クレヨンちゃん。ううううう。


きのうは、三越で買い物をする用事があり、帰りはいつもより遅い電車に乗りました。携帯でこの記事を書いていて、涙ぐんでいたら…
「まもなく~鴻巣~」
乗り過ごしたああああああ! 涙がひっこんで、一気に青ざめる私。しかも、携帯の充電が切れた。ダブルパーンチ!
上尾の3つか4つぐらい先の駅なのですが、快速だかなんだか、途中すっとばされたらしく、上尾に気づかず次に行ってしまったのだった。
寒いよ~、クレヨンちゃ~ん!

やっとうちに帰り着いたら、「あとは寝るだけ」のところまですんでいる娘と夫がジャニス・ジョプリンに合わせて踊っておりました…。


昨晩の読み聞かせ 「ちいさなくれよん」

            
                                  

コメント

ちいさなくれよん
12/19(火) NHK教育テレビ 07:35~07:40 てれび絵本「ちいさなくれよん」

TVで放送されます。5分の短い番組ですがそれなりに面白いです。
ありがとうございます!
てれび絵本なんてものがあるんですね!
ぜひ、見てみたいと思います。
どうもありがとうございました!