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小林顕作「ひとりでシェイクスピア」
2015/ 06/ 07で、きのうは、「お話の森」という公演の中のひとつ(ってなるのかな?)コンドルズの小林顕作さんの「ひとりでシェイクスピア」へ。
シェイクスピアなんて難しいかと思ったが、子供から大人まで楽しめる、みたいに書かれていたので、娘×2と行ってきた。
コンドルズだからダンスなのかと思っていたが、小林さんの…一人芝居? コント?
やー、大笑いしてきました! おもしろかった楽しかったー!
なんせ客入れが、これなんだろ聞いたことある、えーと、氷室京介だよね、と思ったら、「わがままジュリエット」。
うわー懐かしい!…って、ジュリエットつながりで使ったのですか…?
ギターの弾き語りもあったのだが、途中からハウンド・ドッグの「フォルティッシモ」になったり、さだまさし風になったり。
映像も合間にあった。最後、「大作を作ったのだが、流せない内容になってしまった。さわりの部分だけ」と流したのは、しゃがれ声でリポートしてるみたいな…11PM風?
そういう昔のネタがちょこちょこあって、長女には分からんよなー、てか、若い人にも分からないよねと思ったんだけど、まさに小林さんは同年代だった。ひとつ上。そっかあ。
ここまで書くと、シェイクスピアとなんの関係があるんかい、という感じですね。
ちゃんと全部シェイクスピアネタになっていたんですよ。
最初のコントは、教養講座風になっていて、実際に出てくる罵りのセリフが使われていたようだった。
それをうまくコント(オフィスの一風景だった)にしたのもすごいけど、長ーいセリフをつっかえもせずに言えていてすごい。小林さんは、俳優さんなのか?
その罵りの言葉の中に「革鞄」なんていうも出てきた。革鞄のくせに! とか、この革鞄が! みたいな感じだっただろうか。
「坊っちゃん」に、「モモンガ」と罵っているところがあって(ありますよね?)、国語辞典で引いたらちゃんと罵りの言葉と書かれていてびっくりしたことがある。そんな感じ?
全37作品のタイトルを覚えるコントでは、パンチパーマにエルメスの(昔の?)スカーフみたいな柄の派手派手シャツ、サングラスの先生が登場。
こういう有名な塾の先生いましたよね…しかも実は私、朝にちょうどネットで見たんだけど(ビリギャルよりすごいって、出てたんだった。吉野啓介先生)。
そういうわけで塾の授業風になっていた。
喜劇、悲劇、史劇にわけて覚える。
喜劇は3つ4つのタイトルをくっつけて一人の人物のようにし、プロレスの入場のときの紹介風に言う(ここに書けるほど具体的には覚えてない~)。
悲劇は語呂合わせで、「オセロミジュリアスシーザーサラダ、マックはアテネかコリアンか、トロ! ハム! タイ!」
(「オセロー」「ロミオとジュリエット」「ジュリアス・シーザー」「マクベス」「アテネのタイモン」「コリオレイナス」「トロイラスとクレシダ」「ハムレット」「タイタス・アンドロニカス」…でもこれだと「リア王」と「アントニーとクレオパトラ」が余る。「コリアンか」あたりに入ってたかな?)
史劇は早口言葉のように「リチャード2世3世ヘンリー4世4世5世6世6世6世8世ジョン! うおーっ!(王)」
私が夫に、こんな感じと適当に言っていたら、次女、「6世6世6世でしょ」と指摘してきた。おや、覚えていたのか。
落語風もあり…名前は「御風呂亭顕顕」と。なぜお風呂なのかは、あとで判明した。あとで書きます。
演目は「ときそば」だった。ごまかしかたを真似して失敗する人がジュリアス・シーザーなんだが、そのあと更にブルータスが同じことをやる。それを見たシーザーが放った言葉は…分かりますよね(これは、長女も知ってた)。
シーザーがブルータスの様子を見ていた時点で、会場中が「くるぞくるぞ、あのセリフが!」という雰囲気になっていた(と思う)。すごいなあ。
映像には絵描き歌もあった。
シェイクスピアの肖像画、それからミレイのあのオフィーリア、そしてロミジュリのバルコニーのシーン。
オフィーリアのときは、戦隊もの風、いや、あしたのジョー風かな、そんな節だった。ぶははは!
そしてカーテンコールでは、今回の企画にあたり、世田谷パブリックシアターから衣装を借りたけど結局着なかった、もったいないから見せます、と舞台にハンガーラックにかけられた衣装がずらり。ピンクのドレスや、短い白いヒラヒラキャミソールみたいなのも(妖精かなんかだろうか)…。
あと、顔を出すところがくりぬかれている、観光地で写真撮ったりする用に置いてあるパネル、あれが何枚か。「スタッフの○○くんに作ってもらったのに使わなくてごめん!」と。
客出しは洋楽だった。
なんだっけこの曲、えーとえーとえーと…スティング? かな?
さて、ロビーに出ると舞台にあったパネルが。
次女が記念撮影。
次女の顔の左、よーく見ると隙間に別の顔が…!
実はこれは、このパネルの後ろにいた、シェイクスピアの胸像であった。
こちら。
近くで見たら、これ、段ボールで作ってるみたいだ。すごーい!
1階に、「あうるすぽっとはこちら」と案内していていたり、トイレの案内をしているフクロウのお人形があったのだが、それも段ボールで同じように作られていた。すごい。劇場の人が作ったのか? 小林さん? 公演の美術の人?
(なぜフクロウなのかは、あうるすぽっとのシンボルマークだからでしょう。というか、池袋だし)
やーおもしろかったおもしろかった!
こういうのあるんだなあ。また観たいなあ。
で、小林顕作さんなんだが、調べたら「みいつけた!」のオフロスキーという役をやっていることが分かった。それで御風呂亭かあ。
娘×2に聞いたら、オフロスキーのことは知っていた。が、小林さんとは気づいていなかった。番組は保育園で見ていたようだ。長女は、気持ち悪いから好きじゃない~とか言っていたが。
ところでこの公演、次女にはちと難しかったみたい。でしょうねえ。午後のいい時間で眠かったようだし。
あうるすぽっとは、駅からちょっと距離あるし…地下鉄に乗る手もあるが、そうすると地下鉄の改札まで行ったり結局何だかんだで歩くからと思って、いつも外を歩いてますが。もちろん通勤のときは歩いていた。
池袋は人も多いしねえ、おつかれ次女。
なんか申し訳ないので、長女が行けないからって行くつもりにしていなかった日曜の公演に行くことにした。
同じく小林さんの「お話の森」、今度は絵本の読み聞かせ。
ネットで見たら、2つ並びの席が一組だけあった! 予約したら、チケットは会場で受け取れると。らくちん~。手数料も無料!
というわけで、本日は再びあうるすぽっとへ。
コメント
え、コンドルズの人だったのか…。てっきり、大人計画の人かと…。
2015-07-07 15:06 なおみん