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鳥獣戯画展へ

2015/ 05/ 10
                 
土曜日は鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)に会いに行った。
特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」 http://www.e-tix.jp/chojugiga2015/



思えば長女との上野通いの発端が鳥獣戯画であったのを、ご存知な方はいらっしゃいますでしょうか?
2007.04.17 おへそがえる・ごん+鳥獣戯画 http://masumin.blog51.fc2.com/blog-entry-510.html
2007.04.22 鳥獣戯画にご対面 http://masumin.blog51.fc2.com/blog-entry-514.html
2007.04.23 博物館デビュー おみやげ編 http://masumin.blog51.fc2.com/blog-entry-517.html


横ではダ・ヴィンチ展で「受胎告知」が日本初公開って、すんごい行列ができていて、それを尻目に国宝室に入って行ったのだった。

でもってそのあと、サントリー美術館で鳥獣戯画展をやっていたのだが(たぶんこれ→http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2007_04/)、遠いし混むだろうしと思って、まだそれはやめておいた。

私たちが見た甲巻は、東京国立博物館の常設展示だった。常設といっても国宝は順繰りで展示されるみたいで、それで順番が回ってきたということだったんだろう。
ネットで今までの特別展や、順番に出している国宝のリストが見られる。ちゃんと載っていた。
こちらが2007年度の年間スケジュール。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1399 
            


特別展の「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」は、2007年3月20日(火)~6月17日(日)

そして鳥獣戯画は、「国宝室の展示予定」のところにあり。
国宝 鳥獣人物戯画図巻 甲巻 平安時代・12世紀  京都・高山寺蔵  本館2室  2007/3/27~4/22

そんなこともありました。

それにしても…鳥獣戯画は、京都の高山寺所蔵でしょ? 
私たちが8年前に見たのは何なの…?

お寺から持ってきたのか?
お寺所有となっているが、実際は博物館で保管しているとか?
???


さて、特別展って混むものよねという覚悟ではいたが、到着するとやっぱり長蛇の列。札には「入場まで70分待ち 鳥獣戯画甲巻まで80分待ち」となっていた。
入ったら鳥獣戯画だけ見てさっさと帰ろうと思っていた私…80分待ちってどういうこと?
しかも、甲巻までって? 乙は?

とりあえず150分…
でも、17日で展示入れ換えがあるから、今日しか行くときがないって、家を出たのだ。

職員さんの説明によると、門が開くのが8時半のところ(開場は9時半)7時ごろから待っていた人もいるらしい。それでも同じぐらいの待ち時間だと。もうしょうがないってことですか…。

見るしかない。行くぞー! がんばって待つことに。
と、宿題の心配をする長女。あー、持ってくればよかったねえ…。

やがて、やーっとなんとか中に入れて、70分も待ったように思わなかったけど、やっぱり結局そのくらいだったのだろうか。
で、入ってから80分というのは、つまり中でもまた入場制限かけてるということであった。

そして、どうも、甲巻と、乙・丙・丁でコーナーが分かれているらしい。展示入れ替えは甲乙と丙丁だと思っていたが、4巻それぞれ半分ずつなのだと。むむう。
でもって、入った頃には「甲までは110分待ち、乙・丙・丁までは20分待ち」に。ぎゃっ、延びた!

とりあえず、早く並ばなきゃいけないからもうサーッとね!と言いつつ、やっぱり、なんか見てしまう長女と私…。
今回、鳥獣戯画がメインではあるけれど、「高山寺の至宝」ということで、開祖の明恵(みょうえ)上人のことはもちろん、その他いろいろ、実は不勉強でさ~っぱり分からないけれど、なんかおもしろいものがいろいろあった。

とってもかわいらしい木の鹿が2体あった。「神鹿」というのだが、何と読むか分かりますか? 「しんろく」ですって!

定円という人のお話、「光明真言功徳絵」もおもしろかった。
急に亡くなって地獄に行ったんだけど、定円さんってば神々しすぎて口からビームみたいなの出しちゃったりして地獄の鬼たちをバッタバッタ倒しちゃうんで、閻魔様に「いいからもうはよ帰れ」と言われ、蘇生するという…(違ってたらすみません)。

そしていよいよ鳥獣戯画、110分待ち! 部屋と部屋の間のスペースに、うねうねとロープが張られ…
漢字のクロスワードパズルが置いてあったのでそれをしたり。でも次女はできない&長女にもちと難しいので、私一人でやるわけにもいかず…やーっと部屋に入れたと思ったら、まだまだ隣のお部屋! ひー。

そしてなんとかかんとか順番が回ってきた!
いよいよ!

おおお、これが本物ですかあ…
こら、次女、ちゃんと見なさい!

おしまい。ものの数分、いや、1分、いやいや、数十秒だったかもしれない。なんということでしょう。

そしてまだ乙丙丁があるのだった。その頃にはこちらも70分待ちとかになってた気がする、あんまり覚えてないけど。
で、その前にまた高山寺のお宝があって、それを見て(長女は楽しんでいたようだ。物語の絵巻はおもしろい。今度は女の人が龍になって船を運んであげる話なんかがあった)、そして再び列へ。

丁、丙、乙と、逆の順番だった。
こちらもあっというま!

なんでしょうね、8年前はガランガランでしたよ、鳥獣戯画のケースの前は。
なんて思ったが、今回は『国宝の甲・乙・丙・丁4巻とともに、この4巻から分かれ、国内外に所蔵される断簡5幅も集結。現存する全ての鳥獣戯画をご覧頂けます』ということだから、これはやっぱりすごいんですよね…。

まあ、待っている間、パネルがあったりスクリーンがあったり、何が書かれているが、けっこう物知りになりましたよ。前回のときにショップで買った甲巻の絵はがきを持ってきておいて、電車の中でも見ていたし。
なかなかおもしろい。鼻つまんで、後ろ向きに川に飛び込もうとするうさぎとか。猿がうさぎに追いかけられていて、その猿が何かしたのかかえるがひっくり返っていたり。
乙と丙はちょっと絵柄が違っていて、そして人物なんだけど、遊んでいるところ。丁は擬人化されていない動物。図鑑みたい。
ありがたいものを拝見しました、ということで。

図録、高いけど買いますよ!
それから絵はがきの乙丙丁がほしかったが、私のと同じ甲しかなかった。残念。
娘×2には、高山寺で販売されているというバッジ3個入りとシールを。バッジ買っちゃる!と言ったら二袋持ってきたけど、ごめん、3個を分けてくれ…

さて、外に出たときいには、もう2時半近くになっていた。列は少し短くなっていた。平日の夕方とかがいいんでしょうねえ…



隣では、インドの仏展をやっていて、長女は見たいと行っていた。まったく…待ち時間の間に、見られたよね。


さて、お昼お昼!
そしてなんと、帰りにもう一ヶ所、用事をすませたのであった。
続く…

            
                                  

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