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最近読んだ本(はやりもの)

2015/ 03/ 05
                 
最近読んだ本。今回は「はやり本」というところだろうか。
噂のピケティ本を図書館で予約しているところだが、その前に入門書の順番が回ってきた。

「ピケティ入門」 竹信三恵子


これの前はイスラームの学術文庫とか岩波文庫を読んでいたから、サラサラっと読めて…むむう、でも言葉の意味が分かんない! なんだかとっても、最近よく聞く言葉ではあるんだけれど。
経済(も)、弱いわー…
            

この本では、始めにピケティ本の概要が書かれていて、あとは日本の場合は…という内容だった。政治批判というか、だから作者の主観が入っている部分も多いのではないかと思ったけれど、でも書かれている心配事は事実なんだろうなあ。
お金のことに無頓着だから、ちょっとは勉強しないといけません。おとななんだから、自分でどうにかせんとね。
で、ピケティの本は…読んでも分かんないだろうなあ、そしてどうも分厚い本みたいだし! というわけで、改めて解説本みたいなのを予約してみました…

「世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること」 中野信子

私はテレビを見ないからまったく知らなかったのだが、この中野信子さんって最近よく出てる人なのかな?
こちらもスラスラッと読んで…世の中にはすごい人がいるんだなあと思いつつ、でも、その人が心がけていること自体は、私みたいな凡人では絶対無理!というものではなくて。めんどくさいからやらない、どうせ私なんかができるわけないからやらない、と思っているのが凡人なんだなあと思った。ごめんなさい。
ひとことで言うと、前に読んだアドラー心理学の育児本と同じ、「自分を好きになることが大切」というのと同じではないでしょうか。
それが脳のどういう機能と関係あるかとか、科学的なことはそんなに書かれていなかった。でもお肉より魚を食べたほうがやっぱりいいっていうのはあるらしい。

「日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現」 高橋 こうじ

出だしを読んで、「そんな言葉使ったら、おかしいよー!」なんて夫と言って、このまま読んでもどうなんだかなと思っていた。古い言葉を使えばいいってもんじゃないでしょう。
でも読み進むうちに知らない言葉がたくさん出てきて、これは覚えておきたい!という考え方に変わっていった。文語独特の言葉…いや、昔は口語だったのかな、日本人として、知っておきたいなあ。読んだり言われたりしても理解できるようになりたいなあ、ここぞというときには使いたいなと思ったのだった。
ん? これって古文を読めってこと? (高校のとき、古文が英語と同じぐらい意味不明だった記憶がある…うえーん)

以下、読みながら携帯にメモしたことより…

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↓こんな言葉があるらしい
・杣山/そまやま ※ちゃんと携帯で変換された!
舫う/もやう
入り合い(の鐘)
せりもち
しもたや

・「完食」って、私もこのブログに書くときに使う。(大和言葉だと「あますことなく食べる」とか「全部食べる」)
わざと使っているんだけれど、なんだかそのうち、わざとではなく身についてしまいそうな気がしてきた。怖い怖い。
そうね、ブログでは、私はわざと漢語にしている部分があるのかもしれない。なんか、わざとかっこつけてるみたいな、おもしろい文章になるような感じがするもんで。

・「ふりだし」と「あがり」
娘×2は、知っているだろうか? スタートとゴールじゃなくて、ふりだしとあがり。

・おばしま=欄干 
「語源は貴人の居室を示す「御座所」という意味の「座間」(おはしま)と言われている。御座所の省庁は、その渡り廊下などにある立派な欄干。そこから橋の欄干もおばしまと呼ばれるようになった。」
わが家で聞いている「森は生きている」のラジオドラマ(http://masumin.blog51.fc2.com/blog-entry-811.html)。これに出てくる詩の出だしが
「おばしまたかきみやどのの」
という出だしなんである。そっかー、そういうことなのかあ!

・書き入れ時
ぎゃっ! 「掻き入れ」だと思っていた! 恥ずかしい!
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奥付には大量の参考文献…辞書系も多いけれど、読み物系もあるみたい。そのうち読んでみたい(写真とっとくか)。

あー、この「~系」っていうのも、最近の言葉よねー。あと、自分が使っていてていかんなと思うのが「普通に」という言葉だ。普通にって、誰が言いだしたんでしょ。変よね?! あと、やばいとかちゃらいとかむかつくとか、便利なんだけどね、きちんと正しい言葉で表現できなくて使っているという感じがして、大人としてかっこ悪いなあと…。
新しくて面白い言葉、大好きなんだけれど、まだ、若い人との会話でわざと使っているならいいんだが、そのうちこれも完食と同じで身についちゃいそうで恐ろしいことである。いかんいかん。

あっ、そうだ、私が「絶対に使ってやるもんか!」と思っている「気づき」という言葉。
以前はネット検索するとスピリチュアル用語として出てきていた。そのうち、コンサルティング用語みたいなので出てくるようになり、ついに、goo辞書に出ていた…
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/242586/m0u/

き‐づき【気付き】
それまで見落としていたことや問題点に気づくこと。「小さな―が大発見につながる」「日々の―が成長をもたらす」「生徒の―を促す」

ええええ、どうなの?!
学校でも「ふりかえり」って、先生連呼していたしなあ。
この、動詞を名詞にしてしまうのも安易な気がして、私はちょっといやなんである。「おさらい」「復習」ではいけないのか? なんなんだろうなあ。

ちなみに、私が「気づき」という言葉に初めて出会った話は書いただろうか?
電車でプレゼン用の資料らしきものを見ている人がいて、それがどうも消臭剤だか制汗剤だかの説明のようだった。本人にばっさり「クサい!」と言うのではなく、その商品によって「気づきを与える」という…。
彼はうまくいったかしら? プレゼン。

            
                                  

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