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道案内

2014/ 02/ 01
                 
小学校で毎年、人権に関する作文と標語の宿題が出る。
人権とか難しいではないですか…。小学生だと、いじめはいかんとか、思いやりの心を持つとか、人に優しくするとか、そういうふうに教えられている?のかな? いや、なにも教わっていないのかもしれない。道徳の時間はあるが。しかしとにかく、作文は宿題で出る。親に丸投げ?
これを機に家族で話し合いましょう、なのかもしれんが、作文にするのは難しい…。本当に、何を書けばいいんだか。
で、長女、今年は目の見えないおじさんに道案内をしたことをテーマに書いたようだった。ああ、そんなことあったねえ。人権?になるのかよくわからんけど。

そしたらそれが学校の学年代表に選ばれ、市の学年代表にも選ばれて、年度末に発行される冊子に載ることに。
担任の先生から掲載許可を尋ねられたのは…一学期だっただろうか。 二学期?
するとその後、また連絡があり、市の広報に載せてもよいかと。
            

ほほう。

そしてついに、2月の広報に載りましたよ。正確には、市の広報に折り込まれる人権の広報に。
作文は長女だけのようだ。
しかし残念ながら、「小四」だけで、名前はなし。

標語と絵の人は名前入りなんだが。


冊子のほうでは、学校名と名前が、文章とは別に巻末にまとめて掲載される。つまり、誰がどの文章を書いたのか分からないようになってるわけだ。

なんでやろか。つまんなーい。
人権作文だけに? いや、人権侵害で訴えるべしというご意見もいただいたが。

なにはともあれ、こんなです。



本人も喜んでおった。

実際、長女の自力だけでここまで仕上げたわけではない。でも、こまっしゃくれた大人受け文章を嫌う夫の指導なので、使ってる言葉なんかは本人のものだ。
「こうして人助けができてとてもいい気持ちになりました。」の部分なんか、私は、なんだか偉そうに見えると書き直させようとしたんだが、夫が「それは大人の考え方だ」と。そっかあ。

私も作文で選ばれたことはあったが(中1か中2のとき、読書感想文で県までいったのが最高で、そして最後だったかなあ)「もうどう犬がわたしの手をなめてくれました。」とか書けなかったと思う。
長女がこれまでお遊びで作った本なんかも、私はあんなふうには書けない。長女には何かあるんでしょうねえ。

本人も作家志望なので伸ばしたいと思いつつ、うーん、どうすればいいんだか。
ま、夫が作家志望だったから(芥川賞授賞式にいつ呼んでくれるのだ?)今後もお任せして、 私は口出ししないのがよかろう。

ちなみに長女、作文で選ばれたのは初めてなんである。
自信がつくといいなあ。


ところでこれは、実話でございます。
距離を聞かれて、答えられなかった私…。確か、しょうがない、いいです、って終わりになるところだったんじゃなかったろうか。で、長女に託してみたのだった。
近所でさえ一人で歩かせたとがなかったから、かなりドキドキであった。
もしもあの人が盲人ではなくて変な人だったら? いや、あのワンちゃんは、ちゃんと盲導犬でしょ…無事にお連れできても、帰りに何かあったら? ここいらは子どもが少なくて静かで、というか桶川って人少ないよね…なんかあっても誰も気づいてくれないかも。
…とかグルグル考えているうちに、長女は戻ってきたのだった。ほっ。
今思えば、なかなかできない、いい体験であった。
案内しないままだったら、なにも知らない子どもは「聞かれたことだけに答えればいいんだ」とか「助けを求められなければなにもしなくていいんだ」とか思っちゃうだろう。

だからこのことを文章にできて、みなさんに読んでもらえるのはよかった。


■昨晩の読み聞かせ
(次女)「バムとケロのそらのたび」「うちにかえったガラゴ」
(長女)ホームズを夫が読み聞かせている模様。続けてください!

            
                                  

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