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不思議の国のアリス
2006/ 09/ 18これは絵本の雑誌というのでしょうか? 「バムとケロ」シリーズ、島田ゆかさんの作品が載っていたこともあるみたい。今月は「だるまちゃん」特集のようです…池袋サンシャインにあるMOE GARDENの店頭に並べてあるのを見かけたから。
たぶん、大好きなピーナッツ(=スヌーピー)特集なんかもしていたような気がしますが、これまでに買ったのは1冊だけ。「不思議の国&鏡の国のアリス」特集のとき。しかも2ヶ月連続でしたが、1ヶ月だけ。おそらく後半のほうだと思われます。いろんなイラストレーターの挿絵が載っていて、それが続編の「鏡の国のアリス」ばかりだから。「不思議の国のアリス」はたぶん小学校低学年のときに、朝日ソノラマから出ている(←なぜか妙に覚えている…)ものを母方の祖父に買ってもらって読んだ。挿絵はアニメ系。おもしろかったけれど、私の中では、他の外国の話…「若草物語」「秘密の花園」「赤毛のアン」などと同列の扱いであった。
なぜ「MOE」を買ったのか全く覚えておりません。そしてそれとどちらが先だったか分かりませんが、なぜか英語版も持っています。通っていた高校に年に一度、洋書屋さんが本を売りにきていて、そのときに買ったものでした。ちゃんと原作と同じものなのか、ダイジェスト版みたいなのかも分かんないけど(というほどの英語力)買ってしまった。洋書ですがペラペラなので、そう高くもなかったかと…。あっ! 「鏡の国のアリス」のほうに、書きこみが…。一応、読む気があったんでしょうか? そうそう、チェスの話なんですよね。
…なーんて、実は日本語版も結局読んでないのです。「不思議の国のアリス」は子供用で楽しく読めましたが、大人になってから買った「鏡の国のアリス」は、ちゃんと言葉遊びを意識して訳された、柳瀬尚紀版。あの(ってよく知らないけど)「フィネガンズ・ウェイク」を訳した人です。たまたま柳瀬さんの「辞書はジョイスフル」を読んで、この人の訳なら真のアリスが読めるかも?!と入手。が、結局、読み進まんかった。
やっぱり英語が、イギリス的ナンセンスが分からないと…。モンティ・パイソンとか?
原作も持っています! 原作とは、ほんとにほんとの原作、ルイス・キャロルがモデルにしたアリスに贈ったときの「Alice in underground」です。文字は手書き、挿絵も本人。
もちろん読んでなくて絵を眺めてばかり…で、その絵、下手だしアリスはかわいくないけど、なかなかいい感じ。ですが、出版されたときはジャン・テニエルというプロが描いたわけで、こっちのアリスはやんちゃそうな金髪の女の子(ちゃんと実在のモデルがいる)。でもやっぱり顔はかわいくないよね~、おとな顔に子供体型というか…。それでも不思議な動物たちの絵が素晴らしく、そして私は色がついていないモノクロの絵が好きです。まさに「9/15鉛筆でお絵かき」のところで書いた線画です。
まあ、キャロルとテニエルではアリスのモデルにした女の子も違ったわけだし、お互いに不満タラタラだったようです。…そんな話が特集記事では書かれておりました。キャロルとテニエルのこと。ちなみにこちらが二人の絵。
それからさっき書いたように、テニエル以外のイラストレーターの絵も。きっと有名な人ばっかりなんだよね、すべて外国の人で私は一人も知らないけど、いやあ、素敵です。
先日、バーナデット・ワッツの話を書きましたが、あれだけで満足してはならぬ、まだまだたくさん世の中には素晴らしい挿絵があるものなんですね。しかし、アリスだけでもこんなに…ううううむ。
それから、もちろんルイス・キャロル自身の話。本名チャールズ・ドジゾン、母校オックスフォード大の数学講師、論理学(出た~! 私には意味不明…)が得意でパズルをつくることにかけては天才的な頭脳を持ち、そして写真の腕前も「19世紀後半最大の肖像写真家のひとり」と言われるほど。というわけで、生アリスの写真も載っていました。テニエルのアリス(メアリー・ヒルトン・バドコック)とは正反対。一緒に並んでるところが想像できないぐらい。
キャロルの写真集も見たことがあります。えーと、まあ、子供好きな人だったんでしょうね…。
そして特集の最後はグッズの紹介。オクスフォードにアリスショップがあるそうです。でもって、「東京にもオープンします」…それで特集してたのかもね。が、これは吉祥寺パルコ内の、期間限定のショップでした。残念。
「なお、主なアリスグッズに関しては、アリスショップ以外にもコーベブックス西武高槻店(大阪)と絵本と童話の店わむばむ(東京・西武百貨店池袋店)でも取り扱っています。」
わむばむ…今はないよなあ。吉祥寺で期間限定ショップを開いたオークブックセラーズは、キャロルの写真集を出している出版社のようです。ホームページなどは見つからず…。
そういえば。アリスの立派なチェスセットを見たことがあります。なんと、夫・実家にて。すごおおおおい! 普通に使っていたらしい…。
さてさて、昔買った「MOE」を探していたのはアリスのためだけではないのです。この特集記事以外のページに「魔法使いの弟子」の挿絵がのっていたような気がするのです。白黒で小さく…。魔法使いが歩いた足跡(?)が花畑になっていて、空には一匹のドラゴンが。たしか、ドラゴンについての話が書かれたページだったと思います。アーサー・ラッカムの絵も載っていた記憶があるけど、その「魔法使いの弟子」の絵が彼の絵だったかどうかはわからず。ラッカムについてだけのページがあったのかもしれないし。
「魔法使いの弟子」のあんなに素晴らしい(←たぶん)絵が、本になってたらほしいなと思って…で、昔買った「MOE」を探した。うちはすごい状態なのですが、どこになにがあるかはだいたい分かっているはず…だが、ない。ないよおおお。
あっ、もしかして…と、スクラップ帖を見てみたら、アリス特集の部分だけ切り取られてとってありました…。ああああ。夫に話したら「マーフィーの法則にそんなのがあったな」と言われた。くやしいなあ。
いつかあの「魔法使いの弟子」に再び会えることを祈りつつ…アーサー・ラッカムも気になるのでまた書きます。
でもってショック! その2。
ただいま子供用のスカート製造中。最後にフリルをつけて、ジグザグミシンをかけて余分な縫い代を切って、完成~! と思ったら。フリル部分を一部、ジグザグミシンで一緒に縫い込んでしまいまったああああ!
切ってしまったあとだったから、ほどいてみたら穴が…。ううううう。詳しくはまた今度。昨晩の読み聞かせ 「ワンダーブック8月号」
毎晩こればっかり…。よっぽど好きなんだなあ。
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