Article
マイスタージンガー公開リハ+ラファエロ展
2013/ 04/ 03東京春祭for Kids 4/2 子どものための公開リハーサル 東京文化会館
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1470.html

仕事は毎日バッタンバッタンなのだが、たまたま休み予定の人がいない日だった(休めるのは1日二人までと決まっているのだ…もちろん、病気や怪我の突発休みはしかたないんだけど。今は特に、人手が足りなくて大変)。
それに長女は春休みやーん。3学期の成績もよかったし、メトードローズが終わったし(遅っ)、こないだは吐くまで(?)弾いたし、特別イベントがほしいなあというところ。
というわけで、思いきって休みをとった。
そんなきのう…天候はあいにくの雨。本降り。まあ、しゃあない。長女には真冬用のダウン(もどき)ジャケットを着せて、ちょうどよかった。足元は長靴。
一応、会場で履き替えようと、よそいき黒靴と、次女の帰り用の長靴を用意して、ビニールのトートバッグに入れた。
ところが。
チビなんで、生まれてこのかたほぼ使ったことのない電車の網棚に、そのトートバッグを置いたら。
忘れちまいました…みごとに。気づいたのは、東京文化会館に入り、さっ、履き替えようか、というときだった。
あああ…。
でも上野終点の電車だから、上野駅で預かっていてくれるだろう。もうコンサート始まっちゃうし…というわけで、後回しに。
入場すると、まずはロビーで待機。そしてレクチャーが始まった。
かなり易しく話してくれて分かりやすかったのだが、マイクの音がハウっちゃう&後ろのカフェのお客さんの声(こども?)がけっこううるさくて、聞こえづらかった…後ろの方にいたもんだから。
そしていよいよ、ホール内へ。2500席を、100人締め!
リハーサルというか、ゲネプロ? 歌い手さんたちは衣装を着ていた。といっても演奏会形式なので、男性はタキシード、女性はドレス、合唱は上下黒。指揮者、オケは普段着だった。
感動の前奏曲…そしてお話が始まると、バックのスクリーンには聖堂のイラスト、それから字幕。
演奏会形式とはいえ、歌い手さんは視線を動かしたり、身ぶり手振りぐらあはするし、なにより表情豊かだから(顔も声も)飽きない。逆に、音楽がよく聴けるような気がした。字幕の位置も、真正面だし。
そもそもワーグナー様って、あんまり動きの演技がない? 私が見た「トリスタンとイゾルデ」なんか、ずーっと正座していた印象だったしなあ。
ヴァルター役のクラウス・フロリアン・フォークトさんがいい声! ベックメッサーのアドリアン・エレートさんは、表情がたっぷりでいい~。この二人、この音楽祭でそれぞれがソロリサイタルもやってるのよね。
約1時間半で第1幕が終了。そして…このイベントも終了。1幕だけなのである。無料だし、しゃーないか…。
ちなみに本番は3時開演で、終演予定は8時らしい。
やっぱり全幕聴きたいなあ。
今回の公開リハ、Facebookの写真→http://www.facebook.com/media/set/?set=a.550911248264733.1073741877.181240408565154&type=1
■本番の詳細 http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1035.html
『東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.4
《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(演奏会形式・字幕映像付)』
4.4 [木] 15:00開演(14:00開場)
4.7 [日] 15:00開演(14:00開場)
東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ハンス・ザックス:アラン・ヘルド
ポークナー:ギュンター・グロイスベック
フォーゲルゲザング:木下紀章
ナハティガル:山下浩司
ベックメッサー:アドリアン・エレート
コートナー:甲斐栄次郎
ツォルン:大槻孝志
アイスリンガー:土崎 譲
モーザー:片寄純也
オルテル:大井哲也
シュヴァルツ:畠山 茂
フォルツ:狩野賢一
ヴァルター:クラウス・フロリアン・フォークト [メッセージ動画]
ダフィト:ヨルグ・シュナイダー
エファ:アンナ・ガブラー
マグダレーネ:ステラ・グリゴリアン
夜警:ギュンター・グロイスベック
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:イェンドリック・シュプリンガー
さて、4時半。次女のお迎えまで2時間半ある。ふと、目に留まったラファエロ展の看板…行っちゃいますか?!
というわけで、急遽、ラファエロ展へ。http://raffaello2013.com/
閉館時間は5時半。40分ほどじゃ、やっぱりゆっくり見ることはできず…。ラファエロではない人の絵もけっこうあるんで、すっとばしつつ、メインの「大公の聖母」や、私のお目当ての「牢獄から解放される聖ペテロ」(←でも今回展示されいたのは、ラファエロが描いたんあじゃなくて、ズッカリという人の)を堪能した。
この頃の絵はおすまししている印象だが、でもやっぱり静かな中に情熱も見えるというか…ドラマチックな宗教画も多いからかな。
あと、あの時代のあんな町並み(というか野っ原)にあんな格好した人がいて、そのときに描かれたものを見ている、という不思議な感覚がいいんだよなあ。音楽でもそうなんだけれど。
とはいえ、「大公の聖母」の真っ黒な背景、あれは絵が傷んでいたのを隠すために、塗りつぶしてしまったんだそうだ。本当は室内の内装が描かれていたらしい。
残念ですが、一枚の絵がたどってきた道のりを知るのも、おもしろいもんです。
しかしまあ、とにかく慌ただしかった。長女がけっこうじっくり見るんで、悪かった。ごめん。
まあ、また来てもいいし!
ちなみに大人は1500円だが、長女はタダである。
そのあとは余韻に浸ってお茶でも、というところだが、まずは忘れ物を取りに行かねば。
ところがこれが、大変だったんすよー。いや、私一人ならいいんだが、長女をつれ回してしまう結果に。長くなるのでまた今度…。
コメント