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というわけで美妙「武蔵野」
2012/ 10/ 12夫に言ったら、えっ、山田美妙なんか読んでるの?!って。あなたが言ったんでしょーがー!
私はこういういわゆる「日本文学」を読まずに生きてきた。海外のも。
高校のときに担任が国語の先生で、「今、読むべきだ」と言われたがスルーしちゃって…ま、後悔はしていないが、娘×2には、読ませておきたい。
学生のみなさーん! 文学史に出てくるような本を読みなさいねーー!(やっぱり後悔してる?!)
そう、文学史。実際に読んでなくても、文学史の試験があったから、作家の名前や代表作はなんとなく頭に残ってる。
夫に、またなんでそんなマニアックなものを…と言われて、
「『武蔵野』って有名だよね? 私は絶対読んでないけど、私が知ってるってことは、文学史の授業で出てくるぐらいメジャーってことじゃん」
「それは国木田独歩の『武蔵野』だろう」
ががーん…
しかし、「やまだびみょう」って言われてちゃんと漢字が出てきたよ、私は。「美妙」と書くけど男の人だっていうのも、なぜか知っていたよ。
この「武蔵野」は言文一致で書かれている。初の言文一致といえば、二葉亭四迷だといわれているが、山田美妙のほうが実際には先だったらしい。彼は文壇からほだされてしまったみたいね…
とはいえ、「武蔵野」は、内容じたいは落武者の話なので、会話は昔の言葉なのだった。難しー。「おじゃる」とか言ってるし。
どうも足利尊氏と新田義貞の戦いのときの、新田側のお侍さんの話みたい。えーと、室町幕府の前? でも、室町幕府ってったら京都でしょう? なんで武蔵野? 鎌倉幕府は鎌倉だよなあ。南北朝は…?
そういう歴史的背景が分かっていないのに加えて、さっき書いたように昔の言葉が出てくる。分からん。
「看経」というのが出てきて…辞書アプリで調べようとしたが、そうか、辞書って読みで引くんだもんね。ところが、「かんけい」でも「かんけい」でも出てこない。
しかたないからネットで調べたら、
「かんきん」
ですって。
『かんきん【看経】〔名・自他サ変〕』
意味は、
『経文を声を出さないで読むこと。』
そっかあ、なるほど~。
そしてもうひとつ意味があるらしい。
『声を出して経文を読むこと。読経(どきょう)。』
どっちなんじゃーい!
文脈からでは私はわからないが、たぶんどちらでもよさそうなので、まあ、お経を何らかの形で読んだ、ってことで。
うーん、こんな調子では、かなり意味を取り違えていそうな気がするが、ま、個人で楽しむんだからいいってことで。
それにしても、やっぱり充電池が気になってあんまりよみ進んでおらず…この2日で結局、単行本の「KAGEROU」を読んだ。読みやすい。うれしい。
まあ、ぼちぼちいきますわー。
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