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お歌

2012/ 01/ 13
                 
昨日12日、皇居の「歌会始の儀」が今年も行われたそうだ。
短歌やら俳句やら、憧れます。少ない文字数で表すって、すごい技だと思う。かっちょいい! 私のダラダラ文章の対極だよね…そう、私にはできない。ううう。
というわけで憧れてはいるんだが、とても自分で作ってみようとは思えなくて、まったく無縁な世界である。で、なぜそれを話題にしているかというと、先日、長女が詠みましたので(?!)。

長女作
すずめのき かきを食ると(原文ママ) かなしいな すずめはそうと うなずくのだ
            

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「作家になる!」と言っている長女。まあ、たしかに、けっこうおもしろい文章を書いたりするんで、ときどき物語を書くように発破をかけている。一枚の絵をもとに書くというのも、きっかけになるでしょう。
で、この前、窓から見た外の風景をお題にしたら、スケッチブックを持って窓際に移動した長女。絵を描くのかと思ったら、「すずめのき…」となったのであった。
ちなみに、うちの裏はお寺の裏庭なんだけれども、目の前に柿の木があって、すずめやら鳩やらメジロ(たぶん)やら、名前を知らない鳥も、柿をついばみにくるんである。もう、ほぼ食べつくされましたけど。かなしいな。


ところで歌会。今年のお題は「岸」
去年、海辺であんなことがあったから、岸なんて聞くと悲しくなってきちゃいますね…。
asahi.comに、天皇陛下や公募で選ばれた方の歌が載っているけれど、リンクさせてもそのうち消えちゃうだろうから、ここに貼らせていただきます。

『天皇陛下

 津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと見下ろす海は青く静まる

 皇后さま

 帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく岸とふ文字を歳時記に見ず

 皇太子さま

 朝まだき十和田湖岸におりたてばはるかに黒き八甲田見ゆ

 皇太子妃雅子さま

 春あさき林あゆめば仁田沼の岸辺に群れてみづばせう咲く

 秋篠宮さま

 湧水(ゆうすい)の戻りし川の岸辺より魚影(ぎょえい)を見つつ人ら嬉しむ

 秋篠宮妃紀子さま

 難(かた)き日々の思ひわかちて沿岸と内陸の人らたづさへ生くる

 秋篠宮家長女眞子さま

 人々の想ひ託されし遷宮の大木(たいぼく)岸にたどり着きけり

 常陸宮さま

 海草(うみくさ)は岸によせくる波にゆらぎ浮きては沈み流れ行くなり

 常陸宮妃華子さま

 被災地の復興ねがひ東北の岸べに花火はじまらむとす

 三笠宮妃百合子さま

 今宵(こよひ)揚(あ)ぐる花火の仕度(したく)始まりぬ九頭竜川の岸の川原に

 寛仁親王家長女彬子さま

 大文字の頂に立ちて見る炎みたま送りの岸となりしか

 高円宮妃久子さま

 福寿草ゆきまだ残る斐伊川の岸辺に咲けり陽だまりの中

 高円宮家長女承子さま

 紅葉の美(は)しき赤坂の菖蒲池岸辺に輝く翡翠(かはせみ)の青

 高円宮家次女典子さま

 対岸の山肌覆ふもみぢ葉は水面の色をあかく染めたり

 高円宮家三女絢子さま

 海原をすすむ和船の遠き影岸に座りてしばし眺むる

 ◆召人

 堤清二さん

 雲浮ぶ波音高き岸の辺に菫咲くなり春を迎へて

 ◆選者

 岡井隆さん

 いのちありてふたたびドナウ源流の岸べをゆきし旅をしぞ思ふ

 篠弘さん

 かはらざりし北上川に花びらが岸のほとりの早瀬を走る

 三枝昂之(たかゆき)さん

 なほ朽ちぬこころざしありふるさとの岸辺に灯る甲州百目

 永田和宏さん

 舫ひ解けて静かに岸を離れゆく舟あり人に恋ひつつあれば

 内藤明さん

 源は雲立てる山ゆつくりと流るる川の岸辺をあゆむ

 ◆入選者(年齢順)

 茨城県 寺門龍一さん(81)

 いわきより北へと向かふ日を待ちて常磐線は海岸を行く

 埼玉県 佐藤洋子さん(77)

 対岸の街の明かりのほの見えて隠岐の入り江の靜かなる夜

 奈良県 山崎孝次郎さん(72)

 相馬市の海岸近くの避難所に吾子ゐるを知り三日眠れず

 長野県 小林勝人さん(71)

 ほのぼのと河岸段丘に朝日さしメガソーラーはかがやき始む

 大阪府 山地あい子さん(70)

 しほとんぼ追うて岸辺をかける子らつういつういと空はさびしい

 千葉県 宮野俊洋さん(67)

 春浅き海岸に咲く菜の花を介護のバスが一回りせり

 カンボジア・プノンペン 渡辺栄樹さん(65)

 子らは浴み岸辺に牛が草を食(は)むこぞの我らが地雷処理跡

 京都府 大石悦子さん(57)

 とび石の亀の甲羅を踏みわたる対岸にながく夫を待たせて

 福島県 沢辺裕栄子さん(39)

 巻き戻すことのできない現実がずつしり重き海岸通り

 大阪府 伊藤可奈さん(17)

 岸辺から手を振る君に振りかへすけれど夕日で君がみえない』


ちなみに来年のお題は「立」だそうです。


さて、そんな長女の連絡帳。
連絡帳
…大丈夫か?

おまけ。次女の作品。
いつのまにか、メモ帳に書かれていた。
次女作
チョンチョンは文字(のつもり)である。長女もそうだったなあ。

これは、私が折った鳥なんだけれども
次女作

次女が目を書いた。眉も! かわゆい。
次女作
次女作

            
                                  

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