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「ラ・フォル・ジュルネ」への道 その2

2009/ 05/ 05
                 
※昨日の続き。

…突入した。客席が暗くなったら、もっと泣き叫ぶ子が増えるんじゃないかと思ったが、客電落ちず。うううむ。
            

時間になり、司会の石丸幹二さんが登場。石丸さん…石丸さん? ああ、劇団四季の!
そして、カントロフ氏登場。おおお、本物だああ。

一曲目は「ヴァイオリン協奏曲から抜粋」となっていた。とりあえず第1番の1楽章から始まったようだが、どう抜粋なのか分からず、曲が終わっても拍手をしていいものやら…。そのうちパチパチと拍手が始まったけれど、結局1番だけだったみたいだから、途中の拍手はいらなかった。あらら。
というよりも、客席はぐずる子どもと、それを必至にあやして席を立つ親御さんで落ち着かず。もちろん私も、次女のご機嫌をとるのに必至。
後半になりブランデンブルク協奏曲。演奏者は一旦引っこみ、違う編成で出てきた。おお、こんな少人数なのかあ。そして立って弾いていらっしゃる(もちろんチェロ、チェンバロ以外)。
ウキウキ楽しい曲、そして演奏も生き生き。がしかし、うおおお、次女が限界~。ドアそばに避難して立ち聞き…。
ブランデンブルクの第3番は、2楽章がチェンバロのソロになっているらしい。2楽章といっても、CDで聴いたときには「え? 今のが?」というくらい短くてあっというまだった。しかも楽譜では和音がふたつ書かれているだけだそうで、だから即興演奏みたいなもんでしょうか? いったいどうなってるんだろう? ついに謎が解き明かされる!…と思っていたのだが、1楽章の時からチェンバロの音がほとんど聞こえず…。そもそも、他の楽器の音だって小さめだった。大きなホール、それも演奏会用ではないホールで、ざわついている中だから。そしてやっぱり2楽章でも聞こえなかった…。ステージの両側に大きなスクリーンがあって、そこにチェンバロの人の手もとが写ったのが見えたから、ああ、2楽章か、と思ったけれど。
むー。
そしてあっというまに終了。鳴りやまぬ拍手。いつしかそれが手拍子になった。おいおい、この状況でアンコールの催促?! すると石丸氏が登場し、「これで終了です。ありがとうございました」 …ですよねえ。ははははは。

本当にあっというまであった…。もう5才の長女は騒いだりはしなかったが、すっかり甘えんぼモードで夫にべったり。うぬぬぬ。チェンバロのお姉さんの髪が長かったとか言ってたから、一応聴いていたのかな…?
ちなみに、子どもに何十分も集中させるのなんて無理な話で。だから曲は短い方がいいんでしょうね。それから、騒ぐからって舞台より遠くにすわるのは逆効果で、本当は小さな部屋で楽器のすぐそばで、音は小さめにして聴かせるのがいちばんいいんだと思う。「聴かせる」のと「見せる」のとで、いろいろメリハリつけるとか。
ただし、乳飲み子は例外でしょう。やつらの集中力は、分刻み、いや、秒刻みである(かな?)。


公式レポートブログでの、このコンサートの記事
0歳児も熱狂


さて、まだ10時半前。
ホールを出て、ワークショップをやっている建物の方に行ってみた。途中、いちど外に出るのだが、屋台がたくさん出ていてすでにいい匂いがただよい、グッズ販売のテントには人が群がっていた。すっかりお祭り。ひゃっほう!(←祭り好き)

ガラス棟ガラス棟の上の方へ。
予約制のワークショップは全滅だから、随時OKのものに参加してみることに。ステンドグラス作りっていうことだったが…?

行ってみると各部屋では、11:00開始の予約制ワークショップに参加すべく、整理券を手に受付を待つ人の列が。むー、うらやましい。いいなあ!!


ステンドグラス作りのほうも列はできていたが、回転はまあまあ早く、長女の番になった。

ステンドグラス作り黒画用紙をくり抜いて、セロファンを貼るというものだった。でもって、セロファンはペットボトルのラベルなど、リサイクルものであった。
なーんだ、それだけかあ。こんな大きいのどうやって持って帰る?などと夫と話していたら、どうもこれは他のお子さん達との共同作業らしい。一枚の画用紙に、自分がくり抜いて貼るのは一個だけ。つまり、作ったものは持ち帰れない。あれま。

ステンドグラス作りできあがった黒画用紙のステンドグラスは段ボール箱の枠に貼られ、教会の壁になるらしい。あ、なるほどー。
こんな↓(公式ブログより)

子ども達がステンドグラスを作る!?

私たちは作り始めの方だったので、まだ積む前でしたが。なので、長女は自分が何をやっているのかさっぱり分からないままだったと思う…。
あと、小さな段ボール片に名前を書かされたのだが、それは一番下の段にレンガのように貼られているみたいね。完成品、見たかったなあ。
いろんな部分で、最終日に行くとまた違った様子が見られるんだろう。次回は、2日以上は行きたいもんだ!


広場の地下、展示ホールでは、無料のコンサートがおこなわれるようだった。時間がちょうどよさそうだったので、行ってみることに。

座席はすでにいっぱいだったので、遠くから立ち見。きれいなお姉さん×5人がいた。AURAという、クラシック曲のアカペラグループらしい。バッハやヴィヴァルディ、ヘンデルなどの有名曲を、ドイツ語の(?)歌詞で歌っていた。ノンビブラートのきれいな声にうっとり。
でもって、こんな曲があるんだなあ。きっとこのグループのためにプロが編曲したものなんだろうけれど、おもしろい。歌ってみたい~。あ、教室の発表会でやってみるとか? 難しいか…。

この地下は、中央にステージがあって、まわりにはぴあとかCDレーベルとかのブース、グッズ販売のお店が。それからカフェ(提供:帝国ホテル)もあるので、お茶しながらコンサートが聴ける。
うおー、コーヒー飲みたい…ていうか、ここでサンドイッチなんかのお昼にしちゃってもいいんじゃないの? とりあえず一回りしたいと思ったが、20分ほどのコンサートが終わると、さっさと地上へ。

そろそろお昼に。と、その前にトイレに行っておこうと再びホールAに入ったら、演奏中のようでロビーはガラガラ。そうだ、空いてるうちに授乳じゃ! 私と次女は授乳室へ。
ドアに「事務室」と書かれた部屋が、授乳室になっていた。ドアの外と中に、一人ずつ見張りのお姉さんが。ただ長い机と椅子が置いてあるだけなんだけど、助かる~。
私が授乳していたときは、他には終わってオムツ替えをしていた人がひと組だけだった。演奏中のコンサートがスピーカーから聞こえてくる。テレム・カルテットだった。わーお、バッハじゃないみたい。
すると途中で、踏んばりはじめた次女…うんち…。ちょうどよかったけど。オムツも替えて(オムツは捨てさせてもらえた。助かるー)退出。
音楽も聴けて得した。

お祭り好きの私は、当然お昼は屋台でと思っていたのだが、夫はちゃんと屋内ですわって食べるつもりのようだった。で、先に長女とごはんミュージアムのカフェに行って、注文もしてくれていた。
私と長女は、音楽祭限定メニュー。限定ストラップつき!
ごはんミュージアム
夫は限定ではないみたいだったが、ドイツ風カツレツってことで?
ごはんミュージアム


長女はあまり食べず、ほとんど私が二人前食べた…(貧乏性で残せない)。
で、きっと長女にデザートと言われたのだろう、親バカ夫はチョコパウンドケーキまでたのんでくれていた。私と長女で半分こ。こっちはしっかり食べる長女。むむう。
ていうか、デザートは屋台で食べるって手もあるよ? せっかくお祭りなんだからさあ~。が、のんびりダラダラする気は、そして人混みをうろうろする気は、夫にはないみたいだった。私はついつい、子どものことを考えずに連れ回しちゃうから…。
それでも、ちょこっとグッズを買った。会計は列ができてしまっていて、並んでる間、夫と長女でひとまわりしてきたら?と言ったら、夫が並んでいてくれた。すまん。
で、3人でちょっとプラプラ。といっても、すごい人なので、長女が離れないように気をつけて…。

地上広場ナントのほうでのコンサート映像を流していた。広場にはテーブルと椅子が置かれていて、こういうの見ながら屋台で買ったものを食べられる。
残念ながら見られなかったのだが、2台ピアノのコンチェルトの映像もあったみたいで、演奏者がラーンキだった。あらま。
それから、この地上広場にも小さなステージがあって、ちょうどブラスバンドの演奏が始まったところだった。ブランデンブルクの3番!

ほどなく、夫と合流。
そういうわけで、無料コンサート(有料コンサートの半券が必要な場合もあり)もここかしこでやっていて、予定されている出演者はアマチュアっぽい人がほとんどのようなのだけれど、有料コンサートの出演者が出る回もあるし(誰なのかは当日発表みたい)、飛び入りってこともあるようだった。
欲ばりな私は、もっと居すわりたいところだったが…展示物だって見たかったし。でも子どももいますので、退散。るーるーるー…。それでも9時から1時半ごろまでいたわけだ。
おつかれさまでした。

来年は、ワークショップに参加したいなあ! 例えば、私か夫だけが早くに行って、整理券を入手するってことはできるのだろうか? 科博なんかだと本人がいなきゃ予約できないけど。
それから、1日だけではなく2日ぐらい行きたい。私のような地方人(福岡出身)から考えたら、1時間で行けるところでこんな音楽祭があるなんて、本当にラッキーなのだ。また行くぞう!
って、来年はなにかな? うわさではショパンとか…? 生誕200年とかなんとからしくて。あんまり興味ないけど…。


次女さて、帰宅してもまだおやつの時間頃。が、なかなか濃い半日であった。
次女も女の子らしい格好で行ったのでした。長女のおさがりですが、勝負服。

            
                                  

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