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ピーターラビットのてがみの本

2008/ 07/ 30
                 
ピーターラビットのてがみの本ビアトリクス・ポター作のピーターラビットシリーズ。私とピーターラビット、わが家とピーターラビットの関わりについては何度か書いたが、とにかく今のわが家のブームになっていることは確かだろう。
ポケットサイズの絵本で、長編もあるけれど、おとなの小説からすればもちろん全然長くはない。パラパラッと読めてしまう。
            

が、一度に買ってしまったら読む気が起こらなくなってしまった…いつでも読めるさ、と思うとついつい。毎晩の読み聞かせで読むという手もあるが、めったに娘からのリクエストがかからない。
※娘を寝かしつけるのに、うちではいつからか本の読み聞かせをするようになった(その前は授乳しているうちに眠っていたので、眠らせるために飲ませていた感じだった)。以前は、前の晩に何を読んだかこのブログの最後に書いていたのだが…。でも読み聞かせじたいは続いている。ほとんど夫担当になっちゃったのだが。

そんなときに助けてくれたのが、朗読CDだった。
朗読CD。私が学生のときも小説の朗読テープをいくつか持っていたけれど、それはその物語を朗読で聞くのが目的ではなくて、好きな声優さん、俳優さんが読んでいるので聞いてみたかったからだった。耳からって、私は頭に入らない。音読というのも、私はあんまりあてにしていない。頭に入らないんだよなー、自分の声に聞き惚れちゃって…(?) いやいや、まあとにかく、本は黙読するものという思いこみが。
そう、たぶん思いこみだろう。朗読を聞くとか、音読するとかいうのも効果はあるんだと思う。効果って…学習効果とかそういうの?

で、まだ字がすらすら読めない娘。そして、まだ読めなくていい(読んではいかん)という主義のわが家は娘には読み聞かせをしているわけだが、なんかいいみたいですよ。
読み聞かせをしていて私が思ったことは、子どもの想像力を妨げる読み方をしてはいけないということ。子ども相手だからと、つい大袈裟な抑揚をつけたり、特徴のある声を出してしまったりしがちだが、それは不要なんじゃないかと思う。たとえばスピードだって、特別ゆっくり話す必要はないんじゃないかな。別に、暗記させるために読んでいるのではないから。声の大きさも、特別に大きくする必要はないのでは? むしろ小さい声のほうが、話を聞こうとするもんですよね。大きいと自然に入ってくるから、すりぬけてしまうんではないか?
子どもを引きつける読み方をあえてする必要はないということ、だと思う。読み聞かせて飽きているようだったら、そのまま続けて読まなくていいんじゃないか? 続きはあとにするとか、別の本にするとか。お勉強ではないから。

それで娘がどうなったかというと。
保育園でビデオやテレビも見ているようだから、絵本効果だけとは言いきれないが、自分でお話を作るようになった。
子どもの記憶力って、絵本一冊ぐらい覚えられるものだ。娘も「バムとケロ」とか「おへそがえるごん」とか、そっくり暗唱していたことがあったが、それよりも創作できることのほうがすごいなあと思う。想像力がどんどん育ってくれるといいなあ。

…話はピーターラビットに戻って。
わが家のピーターラビット1~7集は宝の持ち腐れになるところだったが、娘が朗読CDに興味をもったおかげで、ほぼすべてのストーリーを知ることができた。
そしてこのたび、新たに「ピーターラビットのてがみの本」を入手。これはポターが親しくしていた子どもに渡した手紙だそうだ。小さくたたんだ便箋に小さい封筒、小さな郵便配達袋に入れたミニレター。
内容は、本編のパロディー? パロディーというか、続編、番外編というのかな。ピーターラビットがマクレガーさんにキャベツのできを聞く手紙を書く→マクレガーさんの奥さんから返事がくる(マクレガー氏本人は風邪で寝込んでいたため、奥さんが代筆)→ピーターが、マクレガー家の畑襲撃のお誘いを、ベンジャミンバニーに書く…なんて。
ジェレミーフィッシャーどんも登場! はじめはティギーおばさんへ洗濯もの誤配のクレーム文だったのが、そのうち彼の結婚問題に…?
いやー、楽しい! 笑けます!

それから、シリーズの第8集もやっと入手。これで全巻制覇? かな? すべてを1冊にまとめた愛蔵版には、未発表作品やポターの年表がついているらしいが…(なんでそんなことするんだよー)。
ところで、私が茶々文庫で1~7集を買ったとき、「全7集」となっていた。朗読CDは7巻まで。この8巻はおまけのようなもの…?
中身は「アプリイ・ダプリイのわらべうた」「セシリ・パセリのわらべうた」「こぶたのロビンソンのおはなし」
ロビンソンのは長編。今までの中でいちばん長いかも? あとの2冊は「わらべうた」となっている通り、詩集みたいな感じ。メロディーがあるのかなあ。
そしてよく見たら、訳が石井桃子だけではなくなっていた。あれれ? 7巻からだろうか、違う人が訳している。また調べてみよう。ポターのことも、私はほとんど知らない。

            
                                  

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